富山県と長野県を結ぶ世界有数の山岳観光ルート「立山黒部アルペンルート」は、4月15日から新たな交通手段として「立山トンネル電気バス」の運行を開始する。
立山黒部貫光が運営する立山黒部アルペンルートは、中部山岳国立公園内に位置し、室堂(標高2450m)と大観峰(標高2316m)を結ぶ区間で新しい電気バスを導入する。これは2024年11月30日まで運行していた「立山トンネルトロリーバス」に代わるものだ。
新しい電気バスの特徴は、高地での安定走行が可能な点にある。山岳地帯特有の厳しい気象条件下でも安全な運行を実現し、観光客に快適な移動手段を提供する。
8台すべてに異なるラッピングデザインが施される。室堂平の「みくりが池」をはじめとする立山黒部アルペンルートの四季折々の風景や、スタジオ地図のアニメーション映画「おおかみこどもの雨と雪」とのコラボレーションデザインが採用される。これにより、乗客は移動中も魅力的な視覚体験を楽しむことができる。
立山黒部貫光株式会社は、6月から電気バス関連イベントを実施する予定で、特設サイトやSNSを通じて情報を発信していく。この新しい取り組みは、環境保護と観光振興の両立を目指す先進的な事例として、注目を集めそうだ。
立山黒部アルペンルートの電気バス導入は、山岳観光地における持続可能な交通手段のモデルケースとなる可能性がある。