ボルボといえば『240』、「空飛ぶレンガ」は小回りも魅力だった【懐かしのカーカタログ】

ボルボ 240 当時のカタログ画像
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ボルボといえばこの『240』を思い出す……という方は少なくないはず。登場は今からちょうど50年前の1974年、そして1993年まで実に19年も現役を通したモデルだった。

ボルボ 240 当時のカタログ画像ボルボ 240 当時のカタログ画像

当初は240をシリーズ名とし、セダンの2ドアは「242」、4ドアは「244」、さらにワゴンは「245」を名乗った。搭載エンジンは直列4気筒で1985ccと2127cc(2機種)の設定。トランスミッションには4速、4速+ODのマニュアル式と2速ATが設定された。当時の帝人ボルボが日本総代理店となり、1974年から販売が行なわれている。

ボルボ 240 当時のカタログ画像ボルボ 240 当時のカタログ画像

写真のカタログは正確な年式は不明(おそらく1992年)ながら、記載によればVolvo Cars Japan Corporationがインポーターとなってからのもの。バリエーションは実にシンプルで、2316ccの直列4気筒OHCエンジン(115ps/18.9kgm)+4速AT搭載のGLグレードで、セダンとワゴンの2タイプを設定していた。

ボルボ 240 当時のカタログ画像ボルボ 240 当時のカタログ画像

Flying Brick(空飛ぶレンガ)とは、1985~1986年にかけてETC(ヨーロッパツーリングカーレース選手権)でチャンピオンの座についたことから生まれた呼び名だったが、四角くいかにも堅牢そうなスタイルは懐かしいもの。写真からセダンのリヤドアがワゴンにもそのまま使われていたことも見てとれる。

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ケージ構造と前後の衝突エネルギーを吸収するクランプルゾーンや、1992年モデルではすべての車種にエアバッグとABSを標準装備していること、チャイルドセーフティクッションの紹介など、ボルボの安全思想を具体化したアイテムも紹介されている。この頃のFRのボルボは最小回転半径の小ささ(240は5.0m)も魅力だった。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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