「シビック」ベースでも乗り心地しっとり、ローバー共同開発の『コンチェルト』【懐かしのカーカタログ】

ホンダ・コンチェルト 当時のカタログ
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ホンダがイギリスのローバー・グループと提携していた時代の共同開発車の1台が、この『コンチェルト』。発売は1988年6月で、それより3年前の1985年には、同じく共同開発車だった『レジェンド』の初代が登場していた。

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当時の『シビック』をベースとしながらも、より高級志向のコンセプトが特徴だった。ボディは4ドアセダンと、僅かな時間差で登場した5ドアセダンの2タイプ。6ライトのクリーンなデザインを採用し、全高は1995mm(4WDは1415mm)とシビックセダンより35mm高い設定とし、ゆったりとした居住空間が特徴だった。

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“アメニティ・キャビン”と謳った室内空間はカタログの表紙の写真にも使うほど。本革シートも用意され、ウッド調パネルとのコンビネーションはいかにも伝統的な英国風の落ち着いた設えだった。

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本革調のシボを採用したインパネ、ドアライニングや、布製のサンバイザー、ルーフライニング、高密度のカーペットなど、上質感にこだわった仕上がりに。フロントシートにはスプリングシートを採用。クラス初の電動パワーシートも採用された。

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当初の搭載エンジンは1.6リットルと1.5リットル2タイプ/3機種の16バルブで、1.6リットルにはPGM-FI仕様(120ps/14.5kg-m)とデュアルキャブ(105ps/13.8kg-m)を設定。サスペンションは当時のホンダ車らしく4輪ダブルウイッシュボーン。駆動方式にはFFのほか4WDも設定した。

しっとりとした乗り味は、当時のシビックセダンとは一線を画したものだった。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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