メルセデスAMG車がバーチャル楽器に、車両の動きを音楽に変換…CES 2024

メルセデスAMGの「MBUX SOUND DRIVE」のイメージ
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メルセデスAMGは1月10日、「MBUX SOUND DRIVE」をCES 2024で発表した。クルマの運転に合わせて音楽が反応し、動きとメロディの調和を生み出す。最新のソフトウェアによって、クルマがバーチャルな楽器に変化するという。

MBUX SOUND DRIVEは、複数のセンサーと先進のソフトウェアを利用し、減速、加速、ステアリング、ブレーキなど、さまざまなドライビングダイナミクスを音楽表現に変換し、ドライバーがリアルタイムで「作曲」することを可能にしている。

MBUX SOUND DRIVEは、メルセデスAMGと人気ラッパーの「will.i.am」との長期的な協力関係から生まれた。プロジェクトが進むにつれ、will.i.amはレコードプロデューサーとしてのノウハウを活かして、クルマのためのインタラクティブな音楽を開発するというアイデアを思いついた。

MBUX SOUND DRIVEは、正確な車内信号によって、車両のハードウェアと音楽ソフトウェアを接続し、運転特性にリアルタイムで反応する音楽を作り出す。あらかじめ設定されたパラメーターは、加速やブレーキ、エネルギー回生、ステアリングの角度など、多岐にわたる。また、この技術は、他の車載信号と同期することも可能だ。例えば、悪天候時に心地よいリズムをもたらし、ストレスを軽減して集中力を高めるフロントガラスのレインセンサーなどがある。

MBUX SOUND DRIVEの長期的な目標は、この技術をオープンな音楽プラットフォームにすることだ。その結果、世界中のアーティストが、MBUX SOUND DRIVE採用のスタジオソフトウェアを使用して、あらゆる音楽ジャンルを代表するサウンドを新しい没入型オーディオフォーマットで制作できるようになるという。

MBUX SOUND DRIVEの展開は2024年半ばから開始され、第2世代のMBUXシステムを搭載したメルセデスAMGとメルセデスベンツ車で利用できるようになる。メルセデスベンツの既存顧客は、MBUXディスプレイのアップデートや「Mercedes me」アプリを使用して、無線(OTA)アップデートによりMBUXソフトウェアアップデートにアクセスできる、としている。

《森脇稔》

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