もっともハイレベルなサウンドコンペの1つである『ハイエンドカーオーディオコンテスト』の第8回大会が、9月16日、17日の2日にわたり「つま恋リゾート彩の郷(静岡県掛川市)」にて開催された。
そのイベントリポートの「Part3」をお贈りする。今回も、カーオーディオ専門サイト『PUSH ON! マイカーライフ』の登録店よりエントリーした5台をピックアップし、各車のシステムレイアウトの全容とサウンドインプレッションとをお伝えしていく。
◆トヨタ アルファード(オーナー/Fさん)by イースト

Fさんはトヨタ『アルファード』でエントリーした。使用機材は次のとおりだ。ソースユニットとしてアイバッソオーディオのDAPを使い、パワーアンプ内蔵DSPにはヘリックスのP-SIX DSP ULTIMATEを採用している。フロントスピーカーはクワトロリゴの旗艦シリーズ、オーパスにて3ウェイを構成し、サブウーファーにはカロッツェリアのTS-WX010Aをセレクト。それをイートンのパワーアンプにてドライブしている。
ボーカル曲においてはシンガーの表現力を魅力的に再現できるように、オーケストラ曲では広大な音場を描き出せるよう調整したという。そのサウンドは至って豊潤。そして伸びやかで艶やか。1音1音が凛としている。中域の充実感も良好で、低域のドライブ感にも好感が持てた。
◆トヨタ マークX(オーナー/Kさん)by アミューズ


2019年から手をかけているというこのトヨタ『マークX』で参戦したKさん。搭載機材は以下のとおりだ。ソースユニットとしてソニーのウォークマンをセレクトし、プロセッサーにはブラックスのBRAX DSPを選択。パワーアンプにはブラックスの最高峰4chモデルを2台使用。そしてフロントスピーカーはグラウンドゼロの最新旗艦2ウェイ機とイートンのフラッグシップシリーズのスコーカーを足して3ウェイを構成。サブウーファーもグラウンドゼロだ。
ボーカル曲では歌手の個性を再現できるように、オーケストラ曲では各楽器の音がしっかり分離されるよう留意して調整したとのこと。その音は、リアリティの高さが印象的。ボーカルは息づかいも忠実に再現されている。各楽器の音の実在感も高かった。
◆BMW 540iツーリング(オーナー/揚妻文隆さん)by クァンタム

揚妻さんは、今年の6月にシステムを完成させたというBMW『540iツーリング』で参戦した。搭載されている機材の顔ぶれは以下のとおりだ。ソースユニットとしてソニーのDMP-Z1を使用し、プロセッサーにはブラックスのBRAX DSPを選択している。パワーアンプにもブラックスの旗艦モデルを2台用いた。そしてスピーカー群はフォーカルで統一。至高のトップエンドライン、ユートピア ビー ウルティマにユートピアMのスコーカーを足している。
サウンドチューニングにおいては、スムーズで繫がりの良いトーンバランス、位相、レベルバランス等に留意したという。試聴してみるとそのサウンドは実にリッチ。濃厚で豊か。そして高解像度でS/Nも高い。ハイレベルなHi-Fiサウンドを堪能できた。
◆日産 ジューク(オーナー/村重正博さん)by M.E.I.

村重さんは、今年の7月にプロセッサーを換装したというこの日産『ジューク』で参加した。搭載機材は次のとおりだ。ソースユニットとしてアイバッソオーディオのDAPをセレクトし、プロセッサーにはリゾルトのT-DSPmk2をチョイスしている。パワーアンプにはカロッツェリアXの2chモデルと4chモデルを1台ずつ、さらにカロッツェリアのD級2chモデルをサブウーファー用として採用している。フロントスピーカーはカロッツェリアのTS-Z900PRS、サブウーファーはダイヤトーンのSW-G50だ。
音調整においては、臨場感、帯域バランス等に留意したとのこと。そのサウンドは、全体的に充実感がみなぎっていて各楽器の音にハリと艶がある。音場の立体感の再現性も高くセンター定位も良好だった。
◆トヨタ オーリス(オーナー/吉国陽介さん)by ルロワ

吉国さんは、乗り始めて7年になるというこのトヨタ『オーリス』で参戦した。当車の現在のシステムが完成したのは今年の8月。プロセッサーを新調したとのことだ。使用機材の陣容は以下のとおり。
ソースユニットとしてソニーのウォークマンを使い、プロセッサーにはリゾルトのT-DSPmk2を選択。そしてクワトロリゴのパワーアンプ計3台でフロントスピーカーを鳴らし、ザプコのモデルでサブウーファーをドライブしている。フロントスピーカーはムンドルフとベンチャーオーディオのモデルで3ウェイを構成し、サブウーファーにはモレルを採用した。試聴してみると、音色や音場が正確。その上で艶やハリがあり耳に心地良い。そして音楽性高く楽曲を再現する。充実したステレオサウンドを楽しめた。