トヨタ自動車が「人とくるまのテクノロジー展2023」に出展したのが、自宅への給電システムだ。今後の脱二酸化炭素社会へ向け、電動車両と家をどうつなぐかの具体案を提示した。
出展のブースの中央に飾られたのは、最新の『プリウスPHEV』だ。その後ろに、家庭への給電システムが展示された。
太陽光発電を備えた住宅の場合、そこにインバーター/DCDCコンバーターを設置することにより、太陽光発電によって得られた電気を自宅で使えるようにする。それに際し、トヨタのシステムは蓄電池としてプリウスPHEVで使われているのと同じリチウムイオンバッテリーを8.7kWh装備することで、太陽光発電で得た電力を一旦蓄電池に溜めておき、いつでもその電気を使えるようにしている。万一、系統電力が停電した場合でも、約1日電気を使える容量だという。
このシステムは、すでに住宅に太陽光発電を設置している家庭へ後から取り付けることも可能であり、現場の配線長さなどによって設置料金に幅はあるが、施工費用含めおよそ200万円で設置できるそうだ。