家族のためのミニバンの先駆けだった初代『バネットセレナ』【懐かしのカーカタログ】

日産セレナ・初代(1991年)のカタログ
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“家族の時代をはじめよう”が、初代『バネットセレナ』のキャッチコピー。自ら“ファミリービークル”を名乗り、その後のミニバンの先駆けとなったクルマでもあった。

1BOXだった『バネットコーチ』(C22型)に対して、バネットセレナ(C23型)で大きく変わったのは、短いノーズを付けた新しいシルエットだった。

日産セレナ・初代(1991年)のカタログ日産セレナ・初代(1991年)のカタログ

ファミリー向けのクルマとしては異例だったが、カタログを開くと車両の透視図が見開きで載っており、前輪が前出しされ、1列目シートの下にエンジンがあるレイアウトがよくわかる。このデザインは、それまでの1BOXがキャブオーバー型と言われたのに対し、セミキャブオーバーと呼ばれた。

FR(フルオート・フルタイム4WDも設定)、2735mmのロングホイールベースなどで、高い走行安定性も実現していた。搭載エンジンはガソリン2種とディーゼルのターボとノンターボ。メイングレードのリヤサスペンションにはマルチリンク式が奢られていた。

日産セレナ・初代(1991年)のカタログ日産セレナ・初代(1991年)のカタログ

外観デザインは非常に垢抜けたもの。いわゆる箱だった1BOXとは違い、丸みを帯びた優しくシンプルなスタイリングが魅力だった。

インテリアもクリーンなイメージ。そのクールな雰囲気を伝えるためか、カタログ写真では家族を模したモデルが登場するシーンは一切なかったのは今見ても新鮮だ。とはいえ当時の多人数乗用車らしく、3列シートは対座、フルフラットを始め、多彩なシートバリエーションをもっていた。

日産セレナ・初代(1991年)のカタログ日産セレナ・初代(1991年)のカタログ

またオーテックジャパン(当時)が手がけた、その後の人気車となったエアロパーツ装着の「ハイウェイスター」、アウトドアテイストの「キタキツネ」(写真のカタログは1996年のもの)も初代から登場していた。

日産セレナ・初代(写真のカタログは1996年のもの)日産セレナ・初代(写真のカタログは1996年のもの)
《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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