三菱自・加藤社長「2023年度は例年になく新型車を投入」、デリカミニの受注は1万台超[新聞ウォッチ]

三菱デリカミニ
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  • 三菱アウトランダー北米仕様

大型連休が終わり、上場企業の2023年3月期の決算発表が本格化している。「大手4商社最高益、資源高・円安追い風に 」や「海運3社2年連続最高益、来期は減益予想」などと、きょうの各紙の経済面は、決算関連のニュースが目白押し。

そんな中、三菱自動車が、大手乗用車メーカーのトップバッターとして決算を発表。連結純利益が前の期に比べて2.3倍の1687億円となり、コロナ前の19年3月期以来4年ぶりに過去最高益を更新したという。

◆3年ぶりに配当

きょうの日経なども報じていたが、北米事業が多目的スポーツ車『アウトランダー』などの販売が好調のほか、東南アジアなどでの値上げも奏功。生産停止中のロシア事業での特損や原材料・物流費などの高騰を円安や売り上げの伸びで吸収したという。

過去最高益という好業績を受けて、「未定」としていた期末配当を「5円」として、3年ぶりに復配にするという。

決算会見の席上、加藤隆雄社長兼最高経営責任者(CEO)は、2023年度について「例年になく次々と新型車を投入する年」と述べ、5月25日に販売を開始する『デリカミニ』の予約受注が「すでに1万台を超えて好調な滑り出し」であることも明らかにした。

◆三菱自動車らしい商品や技術

さらに、加藤社長は「三菱自動車らしい商品や技術を通じて長期的な信頼関係を構築し、ブランド価値の訴求に全社一丸となってチャレンジしていく」などと意気込む。

長期にわたり経営トップとして君臨した益子修氏の後継として加藤氏がCEOに就任したのは19年6月、まもなく丸4年を迎えるが、この間、新型コロナや半導体不足などの逆風にも見舞われていたものの、23年3月期の決算会見は、久しぶりに明るい表情を浮かべながらの発表だった。

2023年5月10日付

●大手4商社最高益、資源高・円安追い風に(読売・7面)

●海運3社2年連続最高益、3月期、運賃急落、来期は減益予想(読売・7面)

上越新幹線自動運転へ、JR東、30年代半ば(読売・7面)

●GWの国際線、38万人が利用、前年比2.9倍(毎日・19面)

●トヨタ系春闘賃上げは前年比倍増(産経・8面)

●GW人出、近場より遠方に、札幌・沖縄増、箱根・軽井沢減、JR国内線コロナ前並み(日経・2面)

●インド車、アフリカに照準、スズキ系、輸出増へ生産能力2倍(日経・10面)

●三菱自が最高益、北米好調、純利益2.3倍、前期(日経・14面)

●三重トヨタ、ドローン事業参入(日経・15面)

●スバル、EV年産30万台、30年めど、国内拠点で挽回へ(日経・15面)

《福田俊之》

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