国土交通省は、豊田自動織機のフォークリフトの型式指定を取り消す行政処分を実施した。
型式指定を取り消したのは、フォークリフトに搭載している一酸化炭素などの飛散を防止する装置型式「YDN-1ZS-4-01」と「YDN-1KD-4-01」で、このエンジンを搭載するフォークリフトの販売ができなくなる。
豊田自動織機では、対象のフォークリフトの長距離耐久試験でデータを改ざんし、排出ガス性能が基準を満たしている技術的根拠がないにも関わらず、不正に型式指定を取得した。また、排出ガス性能が保安基準に不適合となった。
4月25日に聴聞を実施し、この結果を踏まえて型式指定取り消し処分を決めた。
同社はディーゼルエンジン2機種とガソリンエンジン1機種の合計3機種の日本市場向けフォークリフトの出荷を停止している。