[カーオーディオ DIY]パネルのガタツキ防止等の細かな作業も要実践!

内張りパネルが当たる部分等に緩衝材を貼ったところ。
  • 内張りパネルが当たる部分等に緩衝材を貼ったところ。
  • 内張りパネルのクリップがはまる箇所の周辺に緩衝材を貼ったところ。
  • スピーカーのフレームに沿って防音材を貼ったところ。

当連載では、カーオーディオ機器を自分で取り付けてみたいと思っているドライバー諸氏に向けて、作業の勘どころをガイドしている。現在は「デッドニング」のコツや注意事項を解説している。今回は、仕上げの細かな作業について説明していく。

さて、これまではドア内部のアウターパネル(外側の鉄板)、インナーパネル(内側の鉄板)、そしてドアの内張りパネルへの施工の仕方を説明してきた。そこからさらに次の作業を実行すると、完成度を上げられる。

まず内張りパネルのクリップがはまる部分の鉄板にスポンジ系の部材を貼り付けると、パネルの密着度が上がりガタツキの防止効果を発揮する。

また、内張りパネルとインナーパネルとが接する部分にも同じくスポンジ系の部材(テープ状になっているものが使いやすい)を貼っておくと、さらに密着度を高められる。

加えて、ドアパネルの上側の鉄板と接する部分(引っかけるようになっている部分)にもスポンジ系の部材を貼ると、一層気密性を高められる。

なおこれらの作業を行うための部材には、厚すぎないものを使いたい。厚すぎると、逆にパネルが浮いてしまいかねない。そうなるとむしろ気密性が落ち、スピーカーの裏側から放たれる音が漏れて表側の音と干渉し、キャンセリング(音の打ち消し合い)が起きてしまう。

ところで、スピーカーに対しても次のような作業を施したい。フレームに沿ってスポンジ系の部材をリング状に貼り付けると、スピーカーの振動板から放たれる音のパネル内への回り込みを防止できる。結果、内張りパネルの共振も抑制可能だ。

ちなみにそのときに使うスポンジは、スピーカーのフレームから内張りパネルまでのすき間を埋められるだけの厚みがあるとベストだ。そうであればより確実に効果を上げられる。

さて、これまでの説明の中で触れていなかった細かなコツを1つ、追加で説明しておきたい。それは、「ドアの鉄板や内張りパネルに貼り付ける制振材の角を丸く落とす」というものだ。制振材は、角(尖った部分)から剥がれ始めがちだ。しかし角を丸く落としておくと、はがれにくくなる。ただし落としすぎると部材が小さくなってしまうので、切りすぎにはご注意を。

今回は以上だ。次回は、「車内静音化」という観点で行う「デッドニング」について解説する。乞うご期待。

《太田祥三》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集