音への興味関心が上昇中?プロショップへの来店数が増えている理由

音への興味関心が上昇中?プロショップへの来店数が増えている理由
  • 音への興味関心が上昇中?プロショップへの来店数が増えている理由
  • 音への興味関心が上昇中?プロショップへの来店数が増えている理由
  • 音への興味関心が上昇中?プロショップへの来店数が増えている理由
  • 音への興味関心が上昇中?プロショップへの来店数が増えている理由
  • 音への興味関心が上昇中?プロショップへの来店数が増えている理由
  • 音への興味関心が上昇中?プロショップへの来店数が増えている理由
  • 音への興味関心が上昇中?プロショップへの来店数が増えている理由
  • 音への興味関心が上昇中?プロショップへの来店数が増えている理由

フォーカル プラグ&プレイストアが2018年に全国展開をはじめてから早くも4年以上が経過した。各地に店舗を増やし、2021年には滋賀県にフォーカル プラグ&プレイ滋賀草津がオープンしている。そんなショップの現在についてリポートしてみた。

◆来店するユーザーの質が大きく変化
“何となく良くしたい”という希望を叶えるスタイル

音への興味関心が上昇中?プロショップへの来店数が増えている理由音への興味関心が上昇中?プロショップへの来店数が増えている理由

滋賀県草津市に居を構えるフォーカル プラグ&プレイ滋賀草津(プロショップのウイニングが店舗内に設置する形態で運営)。同店がプラグ&プレイストアをスタートさせたことによる影響は大きいという。代表の中江さんに昨今のユーザー事情をうかがった。

「特に初心者ユーザーが来店するケースが増えました。調音施工を入り口にして来店するユーザーは、従来はオーディオにそれほど強くこだわりを持っていなかった人々だと感じます。車種は国産車・軽自動車から輸入車まで幅広いです。調音施工については1日に2台のペースを続けて高い人気をキープしています」

やって来るユーザー層にも傾向が見えて来ているという。これまではオーディオ好きが主な客層だったものの、プラグ&プレイストアをオープンしてからはオーディオに強いこだわりを持たない一般的なユーザーが多く来店するという。しかもWebやYoutubeを見てその存在を知り来店するケースが増えているという。

「オーディオの知識がそれほど深くないユーザーが来店されます。中には“輸入車ってスピーカーを換えられるの?”といった質問が来ることもあります。このことで潜在的にオーディオに興味があるユーザーがいかに多いかを知るきっかけになりました」

◆気付いた人だけが興味を持ってくれればいい
押しつけの一切無い新しいスタイルの店舗

音への興味関心が上昇中?プロショップへの来店数が増えている理由音への興味関心が上昇中?プロショップへの来店数が増えている理由

フォーカル プラグ&プレイストアをWebなどを通じて見つけ出し来店したユーザーは、オーディオに興味があることは確実だ。そこで同店ではオーディオの楽しさを押しつけになること無く、さりげなく気づいてもらうための“ある仕掛け”をしているという。

「来店してくれたユーザーにはもっとオーディオに興味を持ってもらいたいと思っています。そこで当店では作業中に貸し出す代車にスピーカーやウーファーなどを取り付けて、しっかり調整した音を作った上で乗ってもらっています。調音施工ならば日帰りなので作業の間は代車に乗って出かけてもらうことになるのですが、その時に代車の音を聴いて “なんだか自分のクルマよりも音が良い”“ダッシュボードの真ん中から音が聞こえてくる”など、良い音のオーディオを体験してもらいます。そんな実感を持ってショップに帰ってくる頃には作業が完了しているという流れです。これがきっかけでもっとオーディオに興味を持ってもらえれば良いと思っています」

音への興味関心が上昇中?プロショップへの来店数が増えている理由音への興味関心が上昇中?プロショップへの来店数が増えている理由

このように代車をきっかけにしたオーディオへの気づきを与えてくれるのも同店の魅力のひとつになっている。しかし、代車に乗ってきたユーザーに対して音の良さの説明や装着されているオーディオシステムをあえて紹介することは無い。

「こちらから強くアプローチすることは一切していません。ユーザーの方が気になって質問してくれたら何でも答えますが。良い音だな、自分のクルマにも取り付けたいなと思ったユーザーだけが次のステージに進んでくれれば良いと思っています」

このように決して押し売り的なセールスをしないのもプロショップに慣れていないエントリーユーザーにはありがたいスタンスだ。

◆施工中の待ち時間を有効活用
無料の代車で観光地を巡ってもらう

音への興味関心が上昇中?プロショップへの来店数が増えている理由音への興味関心が上昇中?プロショップへの来店数が増えている理由

施工作業の待ち時間に関しても来店したユーザーの立場になって考えているのも同店のスタイルだ。具体例を挙げてもらったところ調音施工の場合はすべてが日帰り施工になるので、来店されるとクルマを預かって代車を貸し出す。そこからは観光に出かけてもらってムダな待ち時間を作らないようにしているという。

「滋賀県草津という立地なので琵琶湖も近く県内の観光地もあちこち巡ることが出来るエリアです。作業の待ち時間を退屈せずに過ごせるように考えています。逆にユーザーの方から“琵琶湖観光に行くついでに施工して欲しい”とリクエストされることもあります」

エントリーユーザーでもオーディオのインストールが無理なくはじめられる環境を作っているのも同店ならではだろう。

プラグ&プレイストアのもうひとつの柱としてスピーカー交換に訪れるユーザーも多い。BMWなどに専用モデルがあることに注目して問い合わせを受けるケースが多いと言う。

音への興味関心が上昇中?プロショップへの来店数が増えている理由音への興味関心が上昇中?プロショップへの来店数が増えている理由

「スピーカー交換をしたいと問い合わせてくるユーザーも、それほどオーディオの知識を持っているわけではありません。そのため、はじめてのユーザーにもわかりやすく説明することも心がけています。来店されるとデモボードでグレードの違いなどを聴いてもらって納得した上でオーダーしてもらうようにしています」

さらに、スピーカー交換を実施するユーザーに対しては、さらにオーディオの魅力を知ってもらうアプローチも忘れていない。それがDSPの説明だ。

「スピーカー交換はあくまでもオーディオの入り口です。取り付けたスピーカーの能力をもっと引き出すにはDSPというユニットがあることを説明しています。DSPが何なのかを知らないユーザーも多いです。もちろんDSPを使って調整をすることでどのように音が変わるのかも体験したことが無いケースがほとんどです。その場では取り付けることは無くても、興味を持ってもらうことがこの時の説明の理由なんです」

音への興味関心が上昇中?プロショップへの来店数が増えている理由音への興味関心が上昇中?プロショップへの来店数が増えている理由

ユーザーから求められることを説明するのが同店の基本スタンス。“これをやらないといけない”とか“ここまでやったらこれも合わせて施工した方が良い”といったセールスは一切無い。ユーザーが求めている内容だけを説明して、納得の上でシステムアップを実施するスタンスをかたくなに守っている。それだからこそハードルも低くエントリーユーザーも来店しやすく話しやすい環境ができているのだ。オーディオの知識がそれほどでも無いユーザーも遠慮無く質問して、オーディオの楽しさを体験できるフォーカル プラグ&プレイストア滋賀草津に出かけてみると良いだろう。

土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

《土田康弘》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集