【CES 2023】ソニー・ホンダが新型EVを予告、自動車の話題が目白押し 1月5日開幕

1月5日~8日の4日間にわたって開催される「CES2023」
  • 1月5日~8日の4日間にわたって開催される「CES2023」
  • 2021年にオープンしたラスベガスコンベンションセンター(LVCC)ウェストホール
  • ウエストホールの入口。巨大なスクリーンが来場者を出迎える
  • ソニーが展開する屋外広告。右側ではソニー・ホンダモビリティが発表する予告をイメージしている
  • ジュライのメイン会場となっていたセントラルホールとサウスホール。準備が急ピッチ進められていた
  • 1月3日にお披露目されたフォルクスワーゲンの新型EV「ID.7」のカモフラージュ版
  • メガサプライヤーとして出展したValeo
  • 恒例となったBMWの試乗会場。3日は準備に追われている段階だった

世界最大級のIT家電見本市『CES 2023』がラスベガスコンベンションセンター(LVCC)と周辺のホテルにおいて、1月5~8日の日程で開催される。まずは準備が進む1月3日の会場の様子をお伝えしたい。

CESは1967年に家電見本市としてスタートしたCES(Consumer Electronics Show)は通算で55年の歴史を持つ。そのCESは90年代に入ると、IT業界の台頭とともに展示内容はIT関連の展示へと大きく変化。その後は電動化が進む自動車業界の出展が加わり、今や様々な今やそれに限らない様々な分野が出展するグローバルな展示会へと成長した。それに伴い見本市の名称を正式に“セス”へと変更している。

出展者数はCES 2020までは出展者数を順調に増やし、その年には来場者18万人以上、4000社を超える企業の出展を抱えるまでになった。その成長を一気に冷え込ませたのが、2020年に発生したコロナ禍だった。21年はリアル開催を中止し、オンラインだけの開催となり、出展者数も大幅に落ち込んだ。そこから22年はリアルとオンラインのハイブリッド開催となり、今回のCES 2023もリアルとオンラインの流れを受け継いだことでそのスタイルは定着しつつある。その甲斐あってか、出展者数は約3400社を超えるまでになっている(主催者発表)という。

CES 2023の会場はとにかく広い! すでに東京ビッグサイト4つ分の広さに相当する規模を持っていたラスベガス・コンベンションセンター(LVCC)は、2021年に新たにウェストホールを新設してそのスケールをさらに巨大化させた。その上で「ベネチアン」など周辺のホテルに展開するのはこれまで通り。それだけに、もはや対象を絞らなければ会期中に見終えるのは絶対に無理! という規模になっているのだ。

その中でCES2 023で注目すべき発表は何か、その筆頭は紛れもなくソニー・ホンダモビリティによる新型EVの発表だ。ソニーとホンダが資本比率を50%ずつとした新会社を設立し、同社のホームページ上では「January 4, 2023 in Las Vegas」(現地時間)と予告。その最初のモデルが発表されるのではないかと期待されているのだ。これまでソニーはCESにおいて新しい試作車を毎年発表してきただけに、当日が近づくに従い、その期待感はますます高まって来ていると言っていいだろう。

3日にはフォルクスワーゲンがプレビューイベントを開催し、新型EV『ID.7』のカモフラージュ仕様を発表。詳細は発表されないものの、ミドルクラスのセダンタイプであることが明らかにされた。さらに基調講演としては、同日午後8時からBMW取締役会長のオリバー・ツィプセ氏が、5日にはステランティスCEOのカルロス・タバレス氏が登壇する予定になっている。何を語るかにも興味は尽きない。

自動車関連ではボッシュやコンチネンタル、ヴァレオなど世界のメガサプライヤーが相次いで出展するのもCESの恒例となった。残念ながら日本のデンソーやアイシンが出展しないことが発表されているが、それでもパナソニックや旭化成、NGK、AGC、トヨタ紡織といったサプライヤーも数多く出展を予定しており、サプライヤーがどんな内容を発表するのかも大いに気になるところではある。こうしてCES 2023全体として見ると、従来にも増して自動車の未来につながる展示が増えそうであることは間違いないようだ。

《会田肇》

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