逆転勝利の奇跡が2度も起こるとは、もはや奇跡とは言えないだろう。
サッカーのFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会で、E組の日本代表はスペイン代表に2-1で逆転勝ち。逆転勝ちは初戦のドイツ戦に続いて2度目の快挙である。この結果、日本は勝ち点を6に伸ばして、まさかのグループ首位となり、2大会連続で16強入りした。
その逆転勝利を先取りしてのご祝儀相場ではないだろうが、12月1日の東京株式市場でも反発し、日経平均株価(225種)の上げ幅は一時、400円を超え、終値も前日比257円09銭高の2万8226円08銭と、5営業日ぶりに上昇し取引を終えた。
利上げペース減速を示唆した前日のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言を受け、金融引き締めへの過度な警戒感が和らいだためとみられる。米株高を好感し、日本株も堅調に推移。米長期金利低下を背景に値がさ株やグロース(成長)株がしっかりで、相場を押し上げたという。
円相場も一時、約3か月ぶりに1ドル=135円台まで上昇した。きょうの読売なども「円一時135円台、1か月半で16円上昇」などと、報じていが、米国の利上げに伴って急ピッチで上昇してきた米長期金利が、約2か月ぶりの低水準となり、運用面で魅力が薄れたドル売りにつながったという。円相場は10月21日に1ドル=152円台目前まで円安が進んだ後、1か月半足らずで16円程度も円高方向に振れたことになる。
サッカーで日本代表が勝利した直後の株式相場は上げ潮ムードになることがあるが、決勝トーナメントで日本は日本時間12月6日午前0時から前回大会準優勝のクロアチアと対戦する。ここまでくれば悲願の8強以上を目指して3度目の奇跡を期待するしかない。
2022年12月2日付
●冬の節電家庭で企業で、7年ぶり要請(読売・3面)
●機内の紙コップ再生、日航と日本製紙提携(読売・8面)
●自動運転競争が加速、ホンダ「レベル3」120キロ、新型FCV生産へ、北米で24年(読売・8面)
●国内新車販売3か月連続増(読売・8面)
●スバル新型SUV来年発売「クロストレック」(朝日・9面)
●今年の流行語大賞は「村神様」(朝日・31面)
●連合5%賃上げ要求、春闘(毎日・1面)
●JRの首都圏7路線、大みそかに終夜運転(産経・28面)
●出生急減80万人割れへ、今年、減少ペース5%に加速(日経・1面)
●「EV駆動装置、1兆円投資」、ブルガリアに開発拠点、日本電産永守会長(日経・15面)
●決算ランキング、4~9月純利益率、川崎汽船117%、共同出資のコンテナ船好調(日経・21面)