レイズの幅広いホイールラインアップの中にあって、コンサバティブ(普遍的)なプレミアムデザインを追求する「HOMURA (ホムラ)」。高級感や普遍的なデザインを全身から感じさせるホイール群は、安定感抜群のスタイリングでSUV、ミニバン、セダンユーザーに高く評価される。
そんなホムラブランドの注目の3モデルをレクサス『NX250』にリアルマッチングさせてみた。コンサバティブをベースにメッシュデザインや高級感などを備える“ホムラらしい”デザイン性を備えながら、実はモデルバリエーションも豊富なのがブランドの特徴。NX250をいかようにもコーディネートできることを見せてくれた。わかりやすい実装着のマッチング例とともに、ホムラの多彩なラインナップから注目モデルをご紹介する。
美しい細メッシュ10本スポーク / HOMURA『2X10BD』

直線的でエッジの効いたデザインで、まるで鍛造ホイールのような高級感を醸し出す「ホムラ 2X10BD」。鋳造モデルながら、ホムラのデザインバリエーションの幅広さを象徴的に感じさせてくれる。まずはいかにもホムラらしいクロススポークデザインを採用した、10対のスポーク構造に注目してみた。

より細かく目の詰まったイメージを引き出すデザインは、NX250のボリュームのあるサイドボディに負けない存在感を引き出すことに成功している。これはSUVやミニバンユーザーが、欲しいポイントを抑えたスタイリング。さらに同モデルのもうひとつのテーマが抑揚と奥行き感の演出。そのためにスポークの天面は段差を設けて立体感を強調する。加えて、スポーク全体をラウンドさせることで、リムからセンターパートに向かって滑らかに落とし込むフォルムで奥行きをつけているのも特徴の1つ。

スポークはリムオーバーしており、実サイズ(21インチ)を超える大径感を感じさせるのもSUVやミニバンへのフィッティングを考えると絶好のコーディネートと言えるだろう。ホムラの王道デザインをしっかり踏襲しつつ、抑揚のある断面構造や奥行き感を込めてデザイン性を高めた「2X10BD」。コンサバティブなホムラの中でも、立体感と大径感を重視するユーザーには絶好なチョイスとなった。
質実剛健なスタイリッシュさで唯一無二のスタイリング / HOMURA『2X7FT』

次にマッチングさせてみたのが、洗練された印象の強い「ホムラ 2X7FT」だ。ホムラの各モデルでSUV向けのモデルが盛んに導入される昨今、開発陣がSUVにターゲットを置いたのがこのモデル。狙いはズバリ大径感を強調したデザインだ。タイヤ外径の大きさやボディサイドの存在感が高いSUVなので、一般的な20インチホイールを組み合わせても大きく見えづらく、ホイールをより大きく見せるデザインは重要だ。

そこで「2X7FT」はホムラが従来持っていたディスク面をラウンドさせる流麗なフォルムではなく、あえてフラットテーパーの断面を採用する。センターパートからリムへとつながるスポークの表面はフラットで鋭角なデザインとしたのが特徴。リムオーバーする処理も含め、サイズ以上の大径感を強調する効果を発揮する。その結果は写真の通り、タイヤやボディに埋没することなくホイールの存在感を強くアピールすることに成功しているのが見て取れるだろう。

もちろんY字フォルムのクロススポークはホムラを強く感じさせるフォルム。更にスポーク側面の細部にまでデザインされた造形がホムラらしさを感じ、より大きく長く感じさせる1本となる。
由緒正しい“王道ホイール”、特徴的なリムデザインに注目 / HOMURA『2X7RA』

ホムラがラインアップするバリエーションの中でも、特別な位置づけとなるのが「ホムラ 2X7RA」。最大の特徴はホムラ史上初となる“リムあり”デザインの導入。ホムラのあのスタイリングをリムありのフォルムで手に入れたい、そんなニーズに応えるために設えられた絶妙なデザインのモデル。

そもそもホムラが標榜するコンサバティブなデザインの中には、リムあり/リムなしといった2つの方向性が内包される。すでにホムラで開発してきたリムなしモデルに対して、“リムあり”デザインの特徴はホイールの外周部に視点を置く点だろう。その結果、奥行き感や気品のあるスタイリングなどを表現することができるのが魅力となっている。長年実績ある確実に押さえたい定番モデルのデザインだが、そこに今のセンスが加わることで誰もが新鮮に映るフォルムといえるだろう。

さらに外周視点を決定的にするため、切削面と塗装面とで高低差を与えデザインしたリム部の意匠「RALC (RAYS Around Lip Concept) ※デザイン意匠登録済み」に、特許技術「A.M.T.」で施したマシニング文字がリム回りの高級感を高めた。今回マッチングを実施したNX250のような、SUVの足元にもピタリと決まるリムありのデザイン。ホムラにもう1つの王道な選択肢が新しく用意されたのだ。
絶妙なバランス感でプレミアム感を高める「2X7」へのこだわり

ここまでは進化し続けるホムラのデザインバリエーションの豊富さを示すモデル群に注目してきたが、次に注目したのはもっともホムラらしさを体現するモデル。そのひとつとしてピックアップしたのがホムラのイメージを確立しベーシックモデルとなっている「2X7」だ。プレミアムカーに似合う細部へのこだわりを注ぎ込んだモデルとして高い評価を受けるモデル。ホムラブランドのファーストモデルとして誕生し、ホムラブランドと言えば「2X7」のフォルムを思い浮かべるユーザーがいるほど定番モデルとなっている。
クロススポークデザインを7本/9本/10本/15本などで展開するホムラだが、このモデルはその名の通り2×7本を採用。そこから生まれる効果は“スポーティ”だ。軽快さを感じさせる粗めのメッシュフォルムは走りをイメージさせるのにも十分。ホムラの持つコンサバティブなテイストをストレートに取り入れつつ、SUVの足元にスポーツイメージを取り入れるには絶好のセレクトになる。
より高級感を演出したいならば「2X9」のクロススポークを

ホムラの王道を走り続けるモデルとして先に「2X7」を紹介したが、ホムラを代表する、もうひとつの定番モデルと言えるのが「2X9Plus」だ。安定感を感じさせる2×9のクロススポークデザインは完成の域に達したスタイリング。まさにホムラが目指すデザインをストレートに体現するモデルとなっている。足元を飾るプレミアム感を前面に押し出し、履きこなすだけでクルマにワンランク上の高級感を漂わせるには絶好のピースになるのだ。
「2X7」がスポーツ志向だったのに対して「2X9Plus」は足元へのデザイン性の注入を目指すモデル。目の詰まったメッシュフォルムはドレスアップ的な要素を取り入れるにはぴったりのスタイルと言えるだろう。滑らかにラウンドするスポーク形状やセンターパートへと施した“HOMURA”のマシニング文字など、ホムラらしいデザイン性と高級感を兼ね備えた同モデル。ホムラの定番の中でもどんな車種にも合い、汎用性の高さでも群を抜くモデルとなっている。

レクサス NX250に対してホムラの注目モデルをマッチングさせた今回の企画。コンサバティブで高級感満点のホムラには、多様なバリーションモデルがあり、プレミアムなテイストを基軸としつつ自分好みのコーディネートが自在に選べることがわかった。SUVへのマッチングの良さも、実装着するとなお一層明確に感じられた。レクサスユーザーにおすすめできるのも間違いなく、さらにSUVユーザーにはとにかく注目して欲しいレイズのホイールブランドとなった。
高級感満点のホイールならおまかせ!RAYS『HOMURA』の製品ラインナップはこちら《取材協力:ARTISAN SPIRITS》