UDトラックス クオン、1万1000台をリコール…ワイパーやヘッドライトに不具合

UDトラックス・クオン
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UDトラックスは9月8日、大型トラック『クオン』のワイパーおよびヘッドライトに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。対象となるのは2021年3月4日から2022年7月28日に製造された1万1718台。日野やいすゞへOEM供給したモデルも対象となる。

不具合箇所はワイパー(車両マスター制御ユニット)とヘッドライトの2つ。

ワイパーについては、作動を制御する車両マスター制御ユニットのプログラムが不適切なため、間欠モードで作動中に定位置で停止した時に、ワイパースイッチを操作し再起動すると、ワイパーリレーの接点部でアーク放電が発生し短絡することがある。そのため、ワイパーモータの電源回路に過電流が流れてヒューズが溶断し、ワイパーが不作動となるおそれがある。

リコール対象車両は1万1714台。改善措置として、全車両、車両マスター制御ユニットのプログラムを対策プログラムに書き換える。不具合は6件発生、事故は起きていない。

ヘッドライトについては、自動点灯機能において、フロントシャシ入出力モジュールのプログラム設定が不適切なため、IG電源オン時に当該モジュール内の処理状況によってはメモリ容量が不足することがある。そのため、自動点灯・消灯機能が非常用モードになり照度に関係なくロービームが常時点灯状態となるため、ロービームの自動点灯および消灯に関する要件に適合しなくなるおそれがある。

リコール対象車両は1万1043台。改善措置として、全車両、メモリ容量の使用領域を増やすためにフロントシャシ入出力モジュールのプログラムを対策プログラムに書き換える。不具合は12件発生、事故は起きていない。

いずれも市場からの情報によりリコールを届け出た。

《纐纈敏也@DAYS》

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