BMW 7シリーズ 新型、「M」は571馬力のPHV…グッドウッド2022

EVモードは最大84km

BMWインディビジュアルのメリノレザーが標準

M専用のキドニーグリルはブラック仕上げ

BMW 7シリーズ 新型の「M760e xDrive」(グッドウッド2022)
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BMWは6月23日、英国で開幕した「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」において、新型『7シリーズ』(BMW 7 Series)の高性能なMモデル、「M760e xDrive」グレードの実車を初公開した。2023年、欧州市場で発売される予定だ。

◆EVモードは最大84km

M760e xDriveグレードには、プラグインハイブリッド(PHV)パワートレインを搭載する。第5世代のBMWの「eDrive」テクノロジーを採用した。モーターは8速ATの「ステップトロニック」と一体設計されており、最大出力200hp、最大トルク28.5kgmを引き出す。

エンジンは3.0リットル直列6気筒ガソリンターボで、最大出力は380hp/5200~6250rpm、最大トルクは53kgm/1850~5000rpmを発生する。エンジンとモーターを合わせたPHVシステム全体で、571hpのパワーと81.6kgmのトルクを獲得する。駆動方式は4WDの「xDrive」。パワフルなPHVパワートレインによって、0~100km/h加速4.3秒、最高速250km/hの性能を発揮する。

床下にレイアウトされるバッテリーは第5世代のリチウムイオンで、蓄電容量は18.7kWhと従来よりも50%以上大容量化した。この効果で、EVモードは最大84km(WLTPサイクル)に拡大する。EVモードの最高速は140km/h。最大84kmのEVモードの効果もあり、燃費は90.9km/リットル、CO2排出量は25g/km(いずれもWLTPサイクル)としている。

BMW 7シリーズ 新型の「M760e xDrive」BMW 7シリーズ 新型の「M760e xDrive」

◆BMWインディビジュアルのメリノレザーが標準

バッテリーの充電に関しては、最大充電出力が従来の3.7kWから7.4kWに引き上げられた。これにより、バッテリーを3時間以内にフル充電できるようになった。家庭用ソケットに接続すると、およそ9時間でフル充電できる。

インテリアは、ステアリングホイールが専用デザインだ。他のグレードの2本スポークとは異なり、3本スポークデザインを採用する。トリムパネルには、メタルエフェクトとMシグネチャーを備えたファインラインブラックファインウッドトリムが用意されている。

シートは、BMWインディビジュアルのメリノレザーが標準で、ブラック、モカ、スモークホワイト、アマローネ、タルトゥフォの各色から選択できる。アンスラサイトのヘッドライナー、マルチファンクションシートも標準装備されている。

BMW 7シリーズ 新型の「M760e xDrive」(グッドウッド2022)BMW 7シリーズ 新型の「M760e xDrive」(グッドウッド2022)

◆M専用のキドニーグリルはブラック仕上げ

M専用のフロントバンパーは、エアインテークが3分割されている。サイドスカートとリアバンパーもM専用デザインだ。オプションのクロームラインには、サイドスカート用のクロームトリムと、サイドウィンドウ用のグロスブラックサラウンドが含まれている。足元には、21インチのMアルミホイールを装着する。Mロゴ入りのフロントサイドパネル、Mロゴ付きのイルミネーテッドドアシルカバーを装備した。オプションで、ボディ同色のMリアスポイラーが選択できる。

また、ダークトーンの21インチMエアロダイナミックホイールを用意した。Mスポーツ・プロパッケージ、ブラック仕上げのキドニーグリル&Mリアスポイラー、Mスポーツ・ブレーキシステムなどをセットしたBMWMハイグロスシャドウラインも利用できる。ブラック仕上げのブレーキキャリパーと、BMW Mカラーの3色のコントラストステッチが施されたシートベルトが特長だ。

BMW M専用のキドニーグリルは、ブラック仕上げでMのロゴが付く。エアロダイナミクス性能を高めたMドアミラー、M スポーツ・ブレーキシステムの青いブレーキキャリパー、エアブリーザーの横にMロゴが付いた専用トリムも採用した。リアバンパーには、ディフューザーとともに台形ツインエキゾーストテールパイプが組み込まれている。


《森脇稔》

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