いたずらに馬齢を重ねると忍耐力が低下して、気が短くなるようだが、お気に入りの新車を予約しても、車種によっては最短でも半年以上も待たされるようでは、興味が薄れてしまう人も少なくないだろう。
5月の国内新車販売台数が、前年同月比18.1%減の26万1433台で、11か月連続で前年を下回ったそうだ。日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が発表したもので、きょうの読売や日経などが報じているが、このうち、登録車(普通・小型車)が16.7%減の16万1354台、軽自動車も20.3%減の10万79台だったという。
11か月連続の前年割れの背景には「半導体不足に加え上海のロックダウン(都市封鎖)の影響で部品供給が停滞し、各メーカーの工場が生産を停止したことが響いた」などと伝えている。
こうした中、日経は新車の納期が長期化していることに注目。トヨタ自動車の一部販売店ではSUV『カローラクロス』のハイブリッド車(HV)タイプの納期が5月時点で17カ月待ち。半年前の5カ月待ちから3倍以上になったほか、小型車『アクア』も3カ月から最長で半年に、ミニバン『ノア』や『ヴォクシー』も4カ月から最長10カ月に延びるなど「契約から納車までの期間は通常で1~2カ月ほど。これまでは考えられなかった長さになっている」と指摘している。
納期の遅れはトヨタ車ばかりでもなく、ホンダのSUV『ヴェゼル』は半年待ちで、一部モデルでは受注を止めたほか、スバルの主力車『レヴォーグ』なども半年待ちとなっているという。きょうの各紙にはトヨタが高級車ブランドのレクサス『RX』を7年ぶりに全面改良し、「秋ごろに発売する」と発表したことを大きく取り上げているが、待ち遠しいユーザーの中には「我慢も限界」で、待ちくたびれてしまわなければいいが……。

2022年6月2日付
●上海2か月ぶり封鎖解除、ゼロコロナ生活に影響深刻(読売・1面)
●国内新車販売18.1%減、5月上海封鎖で部品供給停滞(読売・8面)
●整備士が足りない、門戸拡大、制度見直しも課題(朝日・6面)
●レクサス「RX」7年ぶり全面改良、秋の発売、PHV追加「顔」も刷新(朝日・7面)

●ガソリン下落1リットル168円20銭7週連続値下がり(毎日・7面)
●就活解禁売り手市場、航空3年ぶり採用再開、対面式面接も復活(毎日・22面)
●給油所でオンライン健診、ENEOS社長、年度内に新業態店(産経・11面)
●東京モノレールの最新7編成に亀裂、車体と台車つなぐ部品24か所(東京・1面)
●燃料電池トラクター、クボタ、水素活用し世界初、25年にも(日経・1面)
●Opinion、日仏「車連合」は続くのか(日経・7面)
●「賢いタイヤ」で脱売り切り挑む、ブリヂストン、サブスクに的(日経・14面)
●EV電池生産、3~4倍、パナソニックHD系北米などで(日経・14面)
●日野自、大型トラック販売6割減(日経・15面)