国土交通省は3月29日、燃費・排ガス検査で不正が発覚した日野自動車のエンジンの型式指定を取り消したと発表した。型式指定を取り消されたエンジンを搭載した日野、トヨタ自動車、いすゞ自動車のトラック、バスは販売できなくなる。
国土交通省では、日野が商用車に搭載しているエンジンの燃費・排ガスの検査で故意に数値を偽るなどの不正を行っていたことから3月25日に3社に対して聴聞を実施した。3社とも聴聞では書面で型式指定を取り消す処分の方針について「異議なし」と回答した。
このため、対象車両の型式指定を取り消す行政処分を実施した。国土交通省が型式指定を取り消したのは初めて。
対象は日野の中型エンジンを搭載した『レンジャー』、大型エンジンを搭載した『セレガ』と『プロフィア』、日野の小型エンジンを搭載したトヨタの『コースター』と日野の『リエッセII』、日野の大型エンジンを搭載したいすゞの『ガーラ』。