GM、新世代EV用モーターの磁石工場を建設へ…2024年稼働予定

GMC ハマー EV
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GMは12月9日、新世代EVに搭載するモーター用の永久磁石を製造する工場を、米国に建設する計画を発表した。

GMはドイツに本拠を置くヴァキュームシュメルツ社(VAC)との間で、覚書を交わした。 GMとVACは2022年前半に最終合意を締結する予定だ。VACは、磁性素材と、それを元にした半製品や部品を製造する世界をリードする企業のひとつ。自動車や航空宇宙、鉄道などの産業に幅広く供給している。

新工場は2024年に生産を開始し、数百人規模の新規雇用の創出が見込まれる。工場の立地については、後日発表される予定。新工場で完成した磁石は、GMの「アルティウム」車台を使うGMC『ハマーEV』、キャデラック『リリック』、シボレー『シルバラードEV』など、12以上の新世代EV用のモーターを製造する工場に供給される。

磁石はEVのモーターの心臓部だ。モーターの内部では、電気コイルが磁場を生成して、EVを駆動するトルクを生み出す。たとえば、GMCハマーEVの「エディション1」には、3モーター+4WDの「e4WD」システムを搭載する。このシステムは、トルクベクタリング機能を備えており、最大出力1000hp、最大トルク1590kgmを獲得する。0~96km/h加速は、およそ3秒の性能を可能にしている。

0~96km/h加速およそ3秒の性能に貢献しているのが、「Watts to Freedom」と呼ばれるハマー独自のローンチコントロールモードだ。Watts to Freedomモードを選択することにより、EVパワートレインシステムの1000hpのパワーをフル活用し、加速するという。

《森脇稔》

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