ステランティス、リチウムの新たな供給契約を締結…電動化戦略を加速

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ステランティス(Stellantis)は11月29日、電動車向けバッテリーに使用する水酸化リチウムの供給契約を、ヴァルカン社との間で締結した、と発表した。

今回の発表は、ステランティスの電動化戦略の一部だ。ステランティスは2025年までに、300億ユーロ以上を電動化とソフトウェアの開発に投資することを計画している。ヨーロッパでの新車販売の70%以上、米国での新車販売の40%以上を、2030年までに低排出ガス車(LEV)に切り替えることを目指す。

ヴァルカン社はドイツで、「ゼロカーボンリチウム」と呼ばれるプロジェクトを推進している。これは、化石燃料ではなく地熱エネルギーを利用して、水の使用量を最小限に抑えながら、水酸化リチウムを生成するもの。バッテリーサプライチェーンにおけるCO2排出量を削減するのが狙い。

ステランティスはヴァルカン社から、電動車向けバッテリーに使用する水酸化リチウムの供給を、2026年から開始する。契約期間の5年間に、ステランティスは8万1000~9万9000メートルトンの水酸化リチウムの供給を受ける予定だ。

なお、ステランティスは、今回の契約が積極的な電動化戦略を加速するための重要な要素になる、としている。

《森脇稔》

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