今、物流企業はタイヤメーカーに何を求めているのか? 藤島知子が直撃インタビュー

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トーヨータイヤを装着していかがですか?物流業界のプロにインタビュー
  • トーヨータイヤを装着していかがですか?物流業界のプロにインタビュー
  • トラック/バス用のオールウェザー(オールシーズン)タイヤ『M646』
  • トラック/バス用のオールウェザー(オールシーズン)タイヤ『M646』のトレッドパターン
  • M646を装着したセイノースーパーエクスプレスの特装ダンプトラックとモータージャーナリスト藤島 知子氏
  • セイノースーパーエクスプレス株式会社 EXPRESS本部 複合輸送部 通運課課長 石島 和典氏
  • セイノースーパーエクスプレス株式会社 安全管理部 車両課課長 物流技術管理士 平本 兼士氏
  • モータージャーナリスト 藤島 知子氏
  • トーヨータイヤ M646を装着したセイノースーパーエクスプレスの特装ダンプトラック

荷物を運ぶトラックのタイヤは、空車と積車の状態でタイヤに掛かる荷重もバランスも大きく異なる難しい環境に晒される。

2020年2月に発売を開始したTOYO TIRE株式会社(以下、トーヨータイヤ)のトラック・バス用のオールウェザータイヤ『M646』は、輸送環境の変化や課題を柔軟に受け止め、変化の大きい環境下で優れたトラクション性能とウエット性能を発揮し、さらに耐摩耗性能も兼ね備えたタイヤだ。

今回は輸送用のトラックにM646を装着している物流企業に赴き、実際に使っていただいている感想を伺う機会を得ることができたのでお伝えしたい。

セイノースーパーエクスプレス株式会社編

M646を装着したセイノースーパーエクスプレスの特装ダンプトラックトーヨータイヤ M646を装着したセイノースーパーエクスプレスの特装ダンプトラック

東京都江東区辰巳に本社を構えるセイノースーパーエクスプレス株式会社は、元々は西武グループの運送企業であった西武運輸がルーツ。2015年にセイノーホールディングスの完全子会社となり、航空貨物やワンストップサービスを起点としたロジステックスに強みを持つ企業だ。

――御社の業務内容について教えてください。

私たち、セイノースーパーエクスプレス株式会社はセイノーホールディングスの一員として航空貨物の輸送をはじめ、トラック、鉄道、海運など様々な輸送モードと全国に230拠点の自社ネットワークを活かして、多様化する輸送ビジネスに対応をしております。その中で通運事業では市場でセリに出される農作物の輸送もしておりますが、新鮮な農作物をセリの開始前に市場に納品しなければならず、時間に遅れることが絶対に許されません。

セイノースーパーエクスプレス株式会社 EXPRESS本部 複合輸送部 通運課課長 石島和典氏セイノースーパーエクスプレス株式会社 EXPRESS本部 複合輸送部 通運課課長 石島 和典氏

――そうなると、輸送の途中でトラックが止まることは避けたいものですね。ところで数あるタイヤの中で、『M646』を選ばれた理由はどんなところにあるのでしょうか?

トーヨータイヤのトラック用タイヤは、そのクルマの特性に合わせた設計が施されています。走った際も片減りしにくく、安定した性能を発揮してくれるので、安心して使っています。これまで様々な銘柄のタイヤを使ってきましたが、トーヨータイヤは価格と性能のバランスが良く、又販売店担当者様はタイヤにトラブルが発生してしまった際にも、すぐに現場に来てくれて修理をしてくれる等、親身になって対応をしてくれるので、大変助かっております。

セイノースーパーエクスプレス株式会社 安全管理部 車両課課長 物流技術管理士 平本兼士氏セイノースーパーエクスプレス株式会社 安全管理部 車両課課長 物流技術管理士 平本 兼士氏

私たちの事業にとってタイヤというものは、輸送の安全を確保するために最も基本的で重要なもの。品質が良いタイヤは他にもありますが、販売からアフターケアまで顧客目線で捉えて、バランスよく対応してくれるタイヤメーカーは少ないと思います。

――厳しい環境で輸送を行う現場からは、どのような声が届いていますか?

JRコンテナ1個積みの車両の場合、ホイールベースが通常の大型車より短く、ロールを起こしやすく、道路の轍を走るとハンドルが利かなくなる時もあるのですが、M646はそうした時も安定した走りをしてくれるので、安心して乗りやすいタイヤであることに魅力を感じている、という声は聞いています。

トーヨータイヤ M646トーヨータイヤ M646は長距離移動の多いトラックドライバーにとって、心強い味方となる

当社では鉄道車両等の重量物を輸送する事業も行っておりますが、長距離を走る場合もあるので、その車両にも安定した走りが出来るM646を履かせて、安心してドライバーを送り出したいですね。

――今回はM646を装着した瓦礫輸送しているダンプトラックをご用意いただいたそうですね。

M646を装着したセイノースーパーエクスプレスの特装ダンプトラックトーヨータイヤ M646を装着したセイノースーパーエクスプレスの特装ダンプトラック

このダンプは自然災害からの復興の妨げになる災害瓦礫を処分するにあたり、その輸送手段を提供して、災害地域の復興のお手伝いをするために作成した車両です。瓦礫を搭載すると、走行中に輸送物が偏りやすく、さらに轍(わだち)が多い道も走ることがあり、片減りや最悪、バーストをしてしまったりと、タイヤにとっては非常に厳しい環境の中で車両を使用しますので、この車両にもM646を装着しております。

センターリブが3連ブロックとなっていることで、高いトラクションが確保されているセンターリブが3連ブロックとなっていることで、高いトラクションが確保されている

――タイヤは安心できる走りも大切ですが、偏摩耗すれば交換サイクルも早くなって、コストがかさみますね。

鉄道輸送の場合、一人の機関士が運べる荷物はおよそ130t。貨物駅からその荷物をトラックで運べば、排出されるCO₂はトラックのみで輸送する場合と比べて13分の1に削減できます。SDGsの取組みは当社にも求められることであり、限りある資源を有効に使うことを踏まえれば、私たちとしても耐摩耗性能があり環境にも優しいタイヤを履きたいと考えています。

――タイヤは消耗品であるだけに、そうした視点で捉えて選ぶことも大切ですね。貴重なお話を聞かせていただいて、ありがとうございました。

セイノースーパーエクスプレス株式会社のみなさまセイノースーパーエクスプレス株式会社のみなさま

菱倉運輸株式会社編

三菱倉庫グループの陸上運送部門を担う、“陸運”の専門企業である菱倉運輸。今回は、同社の海上コンテナ輸送の拠点がある、横浜の大黒ふ頭にてお話を伺った。

――御社の業務内容をご紹介いただけますか?

菱倉運輸は、国内五大港の各支店と関連会社2社の計7拠点で陸上運送サービスを展開しています。当社が取り扱う品目は、小さな部品から冷蔵・冷凍品、医薬品、重量物、海上コンテナまで多岐にわたります。また、独自の配送網を構築しており、小口積み合せ輸送やチャーター輸送でお客様の物流ニーズに応えています。 

菱倉運輸のトレーラーヘッドには『M646』が装着されているトーヨータイヤ M646が装着された菱倉運輸のトレーラーヘッド

――M646はどのような車両に装着されていますか?

単車と呼ばれるトラックのほかに、海上コンテナを運ぶトレーラヘッド、全国で数百本所有しているコンテナシャーシに履かせています。コンテナシャーシの95%以上はトーヨータイヤの製品を装着していますので、合計で約6,500本以上を使用していることになります。

菱倉運輸株式会社 業務部 部長 古田島 英夫氏菱倉運輸株式会社 業務部 部長 古田島 英夫氏

――なぜトーヨータイヤの製品を選ばれたのですか?

理由は色々ありますが、個人的な印象としては、トーヨータイヤはプロ好みの製品が多いと感じています。(価格が)高くて高品質なタイヤはいくらでもありますが、プロとして運輸業を生業とするには品質や性能、コストも重要です。その両方を兼ね備えているのがトーヨータイヤ製品の魅力だと思って選んでいます。

菱倉運輸株式会社 業務部 次長 成沢 和彦氏菱倉運輸株式会社 業務部 次長 成沢 和彦氏

――価格がリーズナブルでも、品質面で信頼性がもてなければプロとして選びにくいですよね

タイヤは新車から逐次替えていくものですが、タイヤ選びは運送屋としての生命線。公共の道路を使わせてもらっている以上、環境への配慮や安全性は欠かせません。価格とのマッチングも重要視していますが、これまで数十年に渡ってトーヨータイヤの製品と向き合ってきた中では、不具合もなく使わせていただいています。

菱倉運輸株式会社 京浜コンテナ営業部 横浜営業チーム アシスタントマネージャー 金永 章宏氏菱倉運輸株式会社 京浜コンテナ営業部 横浜営業チーム アシスタントマネージャー 金永 章宏氏

――M646の印象はいかがですか?

M646はセンター部分が3つのブロックに分かれた新設計が特徴ですが、乗務員たちは路面が乾いていても湿っていてもグリップ性能が高まっていることを実感しているようです。中にはグニャグニャとした感触のタイヤもあるようですが、M646は剛性感が得られてトレーラーでの切り返しもハンドリングがしやすいようです。

トーヨータイヤ M646の剛性の高さは、牽引車両で重要となる切り返しもサポートするトーヨータイヤ M646の剛性の高さは、牽引車両で重要となる切り返しもサポートする

――確かに、牽引車両の場合、切り返しをしながら目指す場所に向けて巧みに寄せる現場を見かけますね。

トレーラーヘッドの場合、操舵に応じて摩耗が異なりますが、M646は今のところ段減りや片減りが気になるという報告はなく、比較的均一に摩耗している状況です。海上コンテナを輸送する車両は工場等への納品や湾岸エリア内での移送などで、1日300km近く走ることもあります。

トレーラーシャシにもトーヨータイヤが装着されているトレーラーシャシにもトーヨータイヤが装着されている

海上コンテナを積むトレーラーの場合、ハンドルは普通のクルマの倍以上も回す頻度が高いのですが、タイヤの交換サイクルは1年に一度だったものが、M646を装着してからは1年を超えてから交換している状況です。以前よりも長持ちしている印象で、コスト以上の性能を発揮してくれていると感じています。

M646を装着した菱倉運輸のトレーラーヘッドとモータージャーナリスト藤島知子氏トーヨータイヤ M646を装着した菱倉運輸のトレーラーヘッドとモータージャーナリスト藤島知子氏

――仕事での輸送はどんな環境であろうと届けなければならない。まさにエッセンシャルワーカーですね。

食品や医薬品、工場で使用する材料なども運んでいるので、基本的には雨でも雪でも運ぶのが使命です。あまりにも酷い気象状況の時は止める勇気も必要ですが、運送はドライバー、道具であるトラックとタイヤ、それをコントロールする人間がいて、それらがリンクしないといいサービスを提供できません。私たちにとってトラックは単なるツールではなく、お客様に役務を提供するためのプロの道具。我々にとってトラックを全て支えているタイヤは命です。プロとして提供するものを担保するものであり、安全、安心、信頼を担保してくれることが何よりも重要なのです。

菱倉運輸株式会社横浜支店のみなさま菱倉運輸株式会社のみなさま

トーヨータイヤは、これからも運送/輸送業界の満足のために、タイヤというツールひとつで全力アシストしていく。そのためには、日々タイヤと共にするドライバー皆様の意見が何よりも重要で、それはトーヨータイヤの進化にとっても欠かせないデータとなる。より良いタイヤとサービスを提供するために、トーヨータイヤの顧客満足への挑戦に終わりはない。

プロも認めるトラック・バス用オールウェザータイヤ!トーヨータイヤ『M646』の詳細はこちら

藤島知子|モータージャーナリスト
幼い頃からのクルマ好きが高じて、2002年からワンメイクレースに参戦。市販車からフォーミュラカーに至るまで、ジャンルを問わず、さまざまなレースに参戦。2007年にはマツダロードスターレースで女性初のクラス優勝を獲得。現在はクルマの楽しさを少しでも多くの人に伝えようと、自動車専門誌、一般誌、TV、ウェブ媒体を通じて活動中。走り好きの目線と女性の目線という両方向からカーライフ全般をサポートしている。

《藤島知子》

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