アイシンは11月1日、東京都などが実施する観光型MaaS(モビリティアズアサービス)の実証実験に「チョイソコシステム」を提供すると発表した。
東京都と東京観光財団は、東京都青梅市で11月9日~11月29日の間、MaaSを活用した交通機関に関する情報提供から予約、決済などを行う観光客向けサービスの実証実験「西多摩地域観光型MaaS導入支援プロジェクト」を実施する。プロジェクトは観光型MaaSの社会実装化に向けた検証を進めるもので、京王電鉄をはじめとする京王グループが中心となって取り組む。
アイシンはその中で、乗合送迎サービス「チョイソコ」を応用し、京王グループで実施する観光型デマンド交通の運行実証に機能を提供、青梅市の観光スポットの回遊性向上を支援する。
「チョイソコ」は、カーナビゲーションの技術開発で培ったルート算出のノウハウを生かし、複数の乗車地と目的地を、効率的な乗り合いで送迎するデマンド型交通サービス。観光スポットや鉄道駅、バス停を乗降地として「チョイソコ」の仕組みを活用することで、訪れた観光客が観光型デマンド交通や公共交通の乗り継ぎなど、円滑な観光周遊を行うことができる。
アイシンは今後、京王電鉄をはじめとしたパートナーと連携し、実証実験の結果を定量・定性的に検証することで、サービス向上や実用化に向けた検討を進める。