JR西日本は9月27日、山陽新幹線に新たな保守基地を設けることを明らかにした。
これは、姫路保守基地~岡山保守基地間の兵庫県赤穂市内に設けられる「帆坂保守基地」で、10月1日から運用が開始される。
山陽新幹線の保守基地は、保守用車の留置や工事材料の保管などに使われるもので、これまで13カ所に設置されていたが、姫路~岡山間は82kmと比較的距離が長いため移動に要する時間も長くなり、作業時間を確保することが課題となっていた。
帆坂保守基地は姫路保守基地から西へ38km、岡山保守基地から東へ44kmの位置に立地するため、作業時間は60分程度から180分程度に大幅に拡大。大型保守用車による効率的な保守作業が可能になるため、従事者の労働負荷軽減にもつながるとしている。
また、自然災害時の点検・復旧のための拠点としても活用できるため、早期の運行再開が可能になるほか、逸脱防止ガードを計画的に敷設することもできるため、地震などの減災対策を進めることも可能になるという。