VWから新型コンパクトSUVクーペ、『TAIGO』…欧州発表

南米市場で成功を収めた『ニーヴァス』がベース

量販車セグメントのSUVクーペは全長4260mm

MQB車台をコンパクトカーではポロとTクロスに続いて採用

フォルクスワーゲン TAIGO
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フォルクスワーゲン(Volkswagen)は7月29日、新型コンパクトSUVクーペの『TAIGO』を欧州で発表した。

南米市場で成功を収めた『ニーヴァス』がベース

TAIGOは、フォルクスワーゲンが急成長中の小型SUVセグメントに投入する新型車だ。ダイナミックでエモーショナルなデザインが特長で、多くの先進運転支援システム(ADAS)と最新のコネクティビティを採用する。

また、高い座席位置とスポーティなクーペシルエットも特徴になる。経済的な直噴ガソリンターボ「TSI」エンジンや、LEDヘッドライト、最新の操作コンセプト、フルデジタルコックピットなどが導入される。

TAIGOは、ブラジルなどの南米市場で成功を収めた『ニーヴァス』がベースとなる。欧州市場向けにはスペインで生産され、2021年内に欧州市場で発売される予定だ。フォルクスワーゲンによると、小型車セグメントにおけるフォルクスワーゲンのSUVのラインナップに、スポーティなクロスオーバーモデルを追加するという。

量販車セグメントのSUVクーペは全長4260mm

フォルクスワーゲンは初めて、ヨーロッパ市場にSUVクーペを投入する。駆動方式はFFを基本とし、クロスオーバーボディスタイル、高いシート位置やコネクティビティ、日常の使い勝手を追求する。乗車定員は5名で、後席のヘッドルームを制限することなく、クーペスタイルを実現しているという。

表現力豊かなボディシェイプは、フォルクスワーゲンブランドのラインナップで初めてのもの。クロスオーバーのボディスタイルとクーペのようなシルエットを備えており、フォルクスワーゲンの新しい顧客に向けた装備も持つ。TAIGOのデザインはプロポーション重視で、Cピラーが前方に傾いたクーペのようなシルエットが特長だ。SUVクーペは、プレミアムブランドが主流だが、TAIGOは量販車セグメントでユニークな存在になるという。

TAIGOには、フルLEDヘッドライト、フルデジタルコックピット、最新世代のインフォテインメントシステム「MIB3」を標準装備する。全長は4260mmのSUVクーペで、このクラスで高い技術基準を打ち立てている、と自負する。選択したオプションに応じて、新しいLEDマトリックスヘッドライトの「IQ.LIGHT」や、照明付きラジエーターグリルクロスバーが装備できる。

MQB車台をコンパクトカーではポロとTクロスに続いて採用

TAIGOは、フォルクスワーゲンの「MQB」車台がベースだ。コンパクトカーのカテゴリーで、MQBプラットフォームを使用しているのは、『ポロ』、『Tクロス』に続いて3番目となる。

インテリアには、マルチファンクションステアリングホイールと最新のコントロールシステムを標準装備した。インフォテインメントシステムは、オンラインコントロールユニットの「eSIM」と「AppConnectWireless」を含む第3世代のMIB3がベースとなる。ストリーミングサービスへのアクセス、自然な音声制御、「フォルクスワーゲンID」を使用したクラウドベースのパーソナライズなどの機能により、カスタマイズに応じて最新の「MIB3.1」サービスを利用できる。

先進運転支援システムは、上級車譲りとした。シティエマージェンシーブレーキ機能を含む車両周辺のモニターシステム「フロントアシスト」、車線逸脱警告システム「レーンアシスト」などを標準装備する。「IQ.DRIVEトラベルアシスト」はオプションで選択できる。最高210km/hまでの範囲で、部分自動運転を可能にする、としている。

《森脇稔》

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