VWは、次世代マルチバン『T7』を発表したが、そのパフォーマンスモデルとなる「T7 GTI」の発売が囁かれている。
先代T6は、2019年に「T6.1」へアップデートされていたが、ついにフルモデルチェンジが行われた。市販型では、VWグループの「MQB」プラットフォームを採用、ボディサイズは全長4973mm、全幅1941mm、全高1903mmと日本にもフィットするサイズ感だ。T6と比較するとホイールベースを延長、3124mmとなることで居住空間がアップするとともに、3列シート後部には469リットルの荷室が提供され、ロングバージョンでは最大4053リットルを誇る。
室内では「モジュラーシートシステム」を採用。VWが「ラウンジのよう」と表現するシステムは、2列目シートを180度回転して会議をすることが可能なほか、多機能テーブルもモジュール式で、前後必要な位置にスライドする。
パワートレインは、最高出力134hpを発揮する1.5リットルターボチャージャー付きTSI、及び最高出力202hpを発揮する2.0ターボチャージャー付きTSIをラインアップ。また最高出力148hpを発揮する2.0リットルターボチャージャー付きディーゼルTDIが2022年に設定され、エンジンに関係なく7速DSGと組み合わされる。
しかし、最大の注目はマルチバンに初めて設定されるプラグインハイブリッドパワートレインだ。「eHybrid」と呼ばれるこのシステムは、1.4リットルTSIエンジンと85kwの電気モーターを組み合わせ、システム合計で215hpを発揮、電力は6速DSGトランスミッションにより処理される。
さらに最も興味深い噂は、パフォーマンスモデルとなる「T7 GTI」の設定だろう。X-TOMI DESIGNから提供された予想CGは、アグレッシブなエアガイドを備えワイド化されたメッシュエアインテーク、5LEDフォグランプを装備した専用デザインとしている。
登場すればeHybridを搭載し、最高出力は250hp以上を発揮するはずだ。