VW、グループ全体でEV車台をひとつに集約へ…2030年までの新戦略発表

2030年までに新車販売の50%をEVにする計画

2025年までに将来のテクノロジーに730億ユーロを投資

2026年から次世代車台の「SSP」をベースにしたEVを生産

フォルクスワーゲングループの2030年までの新戦略「NEW AUTO」を発表するヘルベルト・ディースCEO
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  • フォルクスワーゲン ID.3
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  • フォルクスワーゲン ID.4
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フォルクスワーゲングループ(Volkswagen Group)は7月13日、2030年までの新戦略、「NEW AUTO」を発表した。NEW AUTOは、eモビリティとソフトウェアによって、自動車産業におけるグローバルリーダーとしての役割を維持することを目的とした新戦略になる。

2030年までに新車販売の50%をEVにする計画

フォルクスワーゲングループは、新戦略に不可欠な部分として、持続可能性や脱炭素化に取り組み、eモビリティやデジタル化から生まれる新しい需要を取り込むために、事業の優先順位を定めた。

2030年までに、フォルクスワーゲングループは自動車1台あたりのCO2排出量を30%削減することを目標に掲げる。フォルクスワーゲングループは2030年までに、新車販売の50%をEVにする計画だ。2040年には、世界の主要市場の新車のほぼ100%がゼロエミッションになると予想する。遅くとも2050年までに、フォルクスワーゲングループは完全にカーボンニュートラルに移行する予定だ。

フォルクスワーゲングループの収益は、内燃エンジン車(ICE)からEVへ、そしてソフトウェアとサービスに徐々にシフトすると予想する。 ICE市場は今後10年間で20%以上減少することが見込まれ、EV市場は急速に拡大し、ICEを追い抜くと予測している。

2025年までに将来のテクノロジーに730億ユーロを投資

フォルクスワーゲンは2021~2025年までに、将来のテクノロジーに730億ユーロを投資する計画だ。これは総投資額の50%に相当する。電動化とデジタル化への投資の割合は、今後さらに増加する。フォルクスワーゲングループは、今後2年間に、さらなるコスト削減を進める。素材のコストをさらに7%削減し、モデルラインナップの絞り込み、内燃エンジンの削減、より良い価格構成で内燃エンジンビジネスの最適化に取り組む。

フォルクスワーゲングループは2030年までに、グループ全体で約70車種の新型EVと約60車種の新型プラグインハイブリッド車(PHV)を、市場に投入する予定だ。これにより、2030年までに生産する電動車両は、およそ2600万台に増加する見通し。2600万台の内訳は、EVがおよそ1900万台、PHVがおよそ700万台になる。

2030年までに生産を目指す約1900万台のEVは、グループのモジュラーEV車台の「MEB」がベースだ。約700万台のPHVのほとんどは、高性能プラットフォームの「PPE」をベースにする。

2026年から次世代車台の「SSP」をベースにしたEVを生産

フォルクスワーゲングループは次世代のプラットフォームとして、「SSP」(スケーラブル・システムズ・プラットフォーム)を導入し、現行の複雑な車台を大幅に削減する。現在、ICEプラットフォームとして、「MQB」、「MSB」、「MLB」の3種類と、EVプラットフォームとして、MEBとPPEの2種類が存在する。EVに移行する段階において、フォルクスワーゲンなどの量販ブランド向けのMEB、アウディやポルシェなどのプレミアムブランド向けのPPEと、2種類のプラットフォームだけを残す。最終的にプラットフォームを、フォルクスワーゲングループのすべてのEVに利用できるSSPの1種類に集約する計画だ。

2026年から、SSPをベースにしたEVの生産を開始する予定だ。この次世代プラットフォームは、完全にEV向けで、完全にデジタル化され、高度にスケーラブルになるという。4000万台以上の車両が、SSPをベースに生産されると予測する。現在のMEBと同じく、SSPは他の自動車メーカーにも供給することを見込んでいる。

また、フォルクスワーゲングループは、メカトロニクスプラットフォームの性能を向上させ、スピードアップするために、SSPプラットフォームとその中核モジュールを設計するドイツ・ヴォルフスブルクの新しい研究開発施設に、約8億ユーロを投資する、としている。

《森脇稔》

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