鳥取、島根県内では、活発な梅雨前線に伴なう「線状降水帯」の発生により猛烈な雨に見舞われており、JR線や私鉄の終日運休が相次いでいる。
両県では7月7日未明に1時間あたり80mm以上の猛烈な雨が降り、島根県内の一部では記録的短時間大雨情報が発表された。両県合わせた人口のほぼ4分の1に当たる30万人余りに避難指示が出されており、強い雨は7月8日未明まで続くことが予想されている。
このため、JR西日本では因美線鳥取~智頭(ちず)間、山陰本線東浜~浜田間、伯備線上石見~伯耆大山(米子)間、木次線宍道(しんじ)~備後落合駅間の終日運休を決定。
一方、島根県の一畑電車では各所に線路冠水や土砂流入、土砂崩れが確認されており、始発から全面運休。7月8日までの終日運休を決定しており、7月9日または7月10日の再開を目指して復旧作業を進めるとしている。
このほか、7月5日夜、真滝(またき)~陸中門崎(りくちゅうかんざき)間で倒木による脱線事故が発生していた岩手県の大船渡線(一ノ関~気仙沼)では、7月7日19時頃まで運行見合せが続けられ、その間は一部列車の代行輸送が行なわれる予定。
また、千葉県の小湊鐡道(五井~上総中野)では、関東地方を襲った集中豪雨の影響で、光風台~上総牛久間、里見~上総中野間を当分の間運休とし、バスによる代行輸送を行なっている。それ以外の区間については徐行運転を行なっている。