スズキ ジムニー が2シーターで復活…台数限定で英国導入へ 背景

スズキ・ジムニー LCV(英国仕様)
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スズキの英国部門は7月1日、『ジムニー LCV』(Suzuki Jimny LCV)を英国市場に、2021年内に導入すると発表した。『ジムニー』が、英国で1年ぶりの復活となる。

ジムニー LCVは、欧州向け『ジムニー』(日本名:『ジムニーシエラ』に相当)の商用車バージョンだ。スズキの英国部門は2020年7月、ジムニーの英国導入を中止すると発表した。すでに英国スズキは、ジムニー以外のラインナップを、ハイブリッド車やトヨタからOEM供給を受けるプラグインハイブリッド車(PHV)に切り替えている。これは、現地の環境規制への対応だ。ハイブリッドなどの電動化技術を持たないジムニーを販売すると、英国スズキの平均CO2排出量を引き上げることになるため、英国導入が中止されていた。

しかし今回、ジムニー LCVとして、英国市場にジムニーが1年ぶりに復活した。乗用車ではなく、商用車としての導入となったのは、商用車のほうが乗用車よりも、1台あたりの平均CO2排出量目標値が緩いためだ。

ジムニーLCVは後席を廃止して、2名乗りの小型商用車(LCV)としているのが特徴。荷室には、フラットフロアと金属製のパーティションを備えており、容量は863リットルとした。これは乗用仕様のジムニーの後席を折り畳んだ時よりも、33リットル多い容量だ。

商用車になっても、ジムニーならではのオフロード性能は健在という。ラダーフレーム、3リンクリジッドアクスル式サスペンション、ロートランスファーギア付きパートタイム4WD「ALL GRIP PRO」を装備する。足元には、シンプルな15インチのブラックスチールホイールを採用した。

なお、スズキの英国部門は、ジムニーLCVはビジネスプロフェッショナルのニーズを満たすモデルであり、2021年内に台数限定で導入する予定、としている。

《森脇稔》

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