トヨタ自動車(Toyota)の米国部門は6月1日、トヨタとレクサスのユーザー向けスマートフォンアプリに、「データプライバシーポータル」を新設すると発表した。
データプライバシーポータルの新設は、コネクテッドカーから収集された各車両のデータのプライバシーを保護するのが狙いだ。
2013年モデル以降のトヨタとレクサスの顧客は、スマートフォンアプリのアカウント設定から、データプライバシーポータルにアクセスできる。複数のトヨタ車やレクサス車を所有している場合、個々の車両ごとにプライバシーやデータ共有設定を選択できる。保険会社などの第3者とデータを共有する場合、アプリでこれらのサービスのすべてのデータ共有設定を確認することも可能だ。
トヨタやレクサス、そのパートナーのアプリのプライバシー設定とデータ共有について、詳しく知りたい場合は、カスタマイズされたプライバシー設定を選べる。また、ユーザーがデータ共有を拒否すると、現在のサービスやサブスクリプションにどのように影響するかを知らせる警告メッセージが表示される。
トヨタはデータプライバシーポータルを新設して、ユーザーが個人データの利用方法を理解し、コントロールできるようにした。データプライバシーポータルは、プライバシー設定に影響のある変更が加えられた時、ユーザーに通知する。
トヨタモーターノースアメリカのコネクテッド技術担当、スティーブ・バスラ副社長は、「個人データの取り扱いには、安全性と透明性が求められる。トヨタが自動車メーカーからモビリティ企業への変革を進める中で、これは最優先事項」と述べている。