南海 汐見橋駅の名物、観光案内図を再現…レトロテイストで内容は現代 5月28日から掲出

1900年に高野線の前身である高野鉄道の終着駅として開業した汐見橋駅では、周辺地域の活性化を図るため「1900年代頃の賑わい溢れる汐見橋」をテーマに、駅舎のアートプロジェクトが進められている。観光案内図の再現もその一環として行なわれる。
  • 1900年に高野線の前身である高野鉄道の終着駅として開業した汐見橋駅では、周辺地域の活性化を図るため「1900年代頃の賑わい溢れる汐見橋」をテーマに、駅舎のアートプロジェクトが進められている。観光案内図の再現もその一環として行なわれる。
  • 再現される観光案内図
  • かつての観光案内図
  • 「今もむかしも変わらない南海沿線の『温かさ』『ぬくもり』」を表現したという新たな観光案内図には、1994年以来、大きく変化した3エリアがレトロ風に描き加えられている。サイズは横3594mm、縦1675mm。

南海電気鉄道(南海)は5月26日、高野(こうや)線汐見橋駅(大阪市浪速区)にかつて掲出していた観光案内図を再現すると発表した。

以前の観光案内図は昭和30年代から改札上に掲出されており、南海和歌山軌道線や淡路島に存在した淡路交通鉄道線など、現存しない路線が載る歴史的に貴重なものだった。そのため昭和30年代のものである旨が明記されていたが、痛みが激しくなったことから、2016年3月に撤去の後、廃棄された。

撤去当時は惜しむ声もあったが、南海では、駅周辺地域活性化の一環として「駅舎内においても象徴となるような作品を掲げ『地元の皆さまを中心にこれからも愛され続けるような汐見橋駅にしていきたい』」として、かつての案内図のテイストを残しつつ、現代風にアレンジしたものを掲出することになった。

再現した案内図は、なんば、関空、高野山、加太といった、1994年以降に生まれ変わったエリアが描き加えられており、5月28日11時から改札機上部の壁面に掲出される。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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