川崎重工の二輪車事業、北米オフロード好調で黒字転換 2021年3月期

KLX230R S(KLX230F)アメリカ仕様
  • KLX230R S(KLX230F)アメリカ仕様
  • 米国で販売好調な「TERYX KRX 1000」
  • 川崎重工の電動車開発プロジェクトの二輪車

川崎重工業が5月11日に発表した2021年3月期のモーターサイクル&エンジン事業は、営業利益が117億円と黒字に転換した。

北米向け四輪車などのオフロードモデルが増加したものの、東南アジア向け二輪車が減少したことから、売上高は前年同期比0.3%減の3366億円と微減だった。

二輪車販売台数は先進国が同9.9%減の14万6000台だった。豪州は増えたものの、欧州で大幅に落ち込んだ。新興国はフィリピン、インドネシアが低迷して、同33.9%減の22万6000台だった。

前年同期に19億円の赤字だった営業損益は固定費を104億円削減したのに加え、北米向けオフロードモデルが好調だったことから117億円の黒字と大幅増益となった。

今期の同事業は、東南アジアなどの二輪車需要回復や米国向けオフロードの増加で、売上高は同12.9%増の3800億円を見込む。営業利益は増収の効果で同45.3%増の170億円と大幅増益を予想する。

今期の重点施策として四輪ビジネスの拡大と電動化対応を本格化するほか、在庫水準の低減、販売促進費削減やコストダウンの徹底に取り組む。また、2020年度に低く抑えた売上高固定費率水準を今期も維持し、追加削減も視野に入れる。

《レスポンス編集部》

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