ジープのピックアップトラックをSUV化、ルーフに格納式テント 3月27日に実車発表

2019年のコンセプトカーの再来として開発

格納式テントには最大4人を収容可能

最大牽引力およそ5.4トンのウインチ装備

ジープ・ファーアウト
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ステランティス傘下のジープブランドは3月22日、コンセプトカーの『ファーアウト』(Jeep Farout)を3月27日、米国ユタ州モアブで開幕する「2021イースター・ジープ・サファリ」で初公開すると発表した。

「イースター・ジープ・サファリ」は、50回以上を数えるジープファンに向けた恒例のイベントだ。米国ユタ州グランド郡のモアブ国立公園で開催され、ジープの優れた悪路走破性が体験できるイベントとして人気が高い。

2019年のコンセプトカーの再来として開発

ファーアウトは、ジープブランドのピックアップトラック、『グラディエーター』をベースにしたコンセプトカーだ。この走行場所や目的を問わないジープのコンセプトカーは、オフロードでの冒険を次のレベルに引き上げるという。

ファーアウトは、2019年のジープのコンセプトカー、『ウェイアウト』の再来として開発された。ウェイアウトはグラディエーターをベースに、荷台部分にフレームを追加した。その上には、ハシゴと格納式テントが装備されており、キャンピングカーとして使うことを可能にした。「ジープパフォーマンスパーツ」から、スタックした際の脱出を支援するウインチと、水深のある川を渡る際にエンジンに空気を取り込むシュノーケルが装備されていた。

また、ジープパフォーマンスパーツのリフトアップキットにより、車高はおよそ50mmアップ。35インチタイヤを組み合わせて、オフロード性能を高めた。荷台のボディ両サイドには、行動半径を広げる目的で、補助燃料タンクを組み込んでいた。

格納式テントには最大4人を収容可能

ファーアウトの特長は、荷台部分にハードトップを搭載して、SUVのようにキャビン化し、そのルーフの上に格納式のテントを装備している点だ。展開した時のテントの大きさは、長さ4877mm、高さ2285mm。広々としたテントは数秒で展開し、展開時には最大4人が快適に眠ることができるという。

ファーアウトは、ベース車両のグラディエーターが持つクラスをリードする積載性と燃費に優れ、長距離走行に対応する3.0リットルV型6気筒ターボディーゼル「EcoDiesel」エンジンを活用して、冒険を求めるユーザーをさらにリードすることを目指している。

ジープラングラーとグラディエーターの市販モデルで選択できる第3世代のターボチャージャー付き3.0リットルV型6気筒ターボディーゼルのEcoDieselエンジンは、優れた燃費と最小レベルの騒音、振動、ハーシュネス(NVH)とともに、トルクと馬力を向上させた。市販モデルのグラディエーターのEcoDieselパワートレイン搭載車では、燃料満タンで680km以上の航続を可能にしている。

最大牽引力およそ5.4トンのウインチ装備

インテリアは温かみがあって、居心地の良いウッド張りとした。柔らかな明かりの照明、冷蔵庫とコンロに加えて、吊り下げ式の収納ラック、座席、テーブルを備えている。カスタマイズされたキャビン内では、ダークスモークブルーのレザー、オレンジのステッチ、チェック柄のフランネルシートインサートなどにより、アウトドアスタイルのファッション性を表現しているという。

ファーアウトのエクステリアは、ボンネットフードにシャルトリューズのアクセントが付いた新色の「アール」ボディカラー、リアテールゲート牽引フック、専用エンブレムを備えている。JPP 製の2インチリフトキット、17インチのマットチャコールホイール、37インチのマッドテレーンタイヤなどで、最低地上高が引き上げられた。

グラディエーター「ルビコン」のスチール製バンパーには、最大牽引力およそ5.4トンのウインチが付く。カスタムメイドのフロントとリアのロックレール、FOX製のパフォーマンスショックも装備した。ルーフラックシステムは、さまざまなアイテムを積載することができる。

《森脇稔》

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