「挑戦こそ人生」スズキの鈴木修会長、退任後も「生涯現役」宣言[新聞ウォッチ]

スズキの鈴木会長(東京モーターショー2017)
  • スズキの鈴木会長(東京モーターショー2017)
  • 「Woven City」(ウーブン・シティ)
  • 路外へ逸脱したウッズの車

「バイ、バイ」、茶目っ気たっぷりに右手を振りながら席を立つ姿を追いながら、思わず「お疲れさま」と、声を掛けたくなった人も少なくないだろう。

「中興の祖」とか「中小企業のオヤジ」などと、いろいろな愛称で呼ばれたスズキの鈴木修会長が、6月の株主総会で1977年以来、44年間持ち続けてきた代表権も返上し、相談役に退く。

きょうの各紙にも「スズキ カリスマ去る」(読売)や「スズキ会長退任へ、44年の代表権返上相談役に」(朝日)、さらに「『軽』・インドで地位確立、中興の祖、成長に道筋」(日経)などと、大きく取り上げている。

ただ、2月24日夕刻に新たな「中期経営計画」の発表とともに行われたオンラインでの記者会見では「(会長の)肩書を捨てても現役でいる。逃げも隠れもしません」と、新経営体制への移行後も助言を続けるなどして「生涯現役」を貫く姿勢をにじませた。この1月末で満91歳を迎えて、一時は健康不安説もささやかれたが、鈴木会長は「昨年ゴルフを47回やり、ピンピンしております。ご安心ください」と一蹴した。

また、40年以上、経営のかじ取りを続けられた原動力については「生きがいは仕事。人間は仕事を放棄したら死んでしまう。挑戦することが人生だ。皆さんも仕事をし続けてください」などと、おなじみの「オサム節」で会社や人生についての“不滅の秘訣”も説いていた。

2021年2月25日付

●半導体不足経済に重し、高コスト落日の日本勢(読売・3面)

●スズキ カリスマ去る、鈴木修会長退任,激変期新経営陣に試練(読売・9面)

●ケリー被告公判「ゴーン被告、世論懸念」高額報酬巡り日産前社長証言(読売・32面)

●経団連副会長にDeNA南場氏、初の女性(毎日・7面)

●トヨタの先端技術年が始動、静岡・裾野(毎日・7面)

●ウッズまた車で悪夢、競技生活に影響必至、事故で重傷(毎日・21面)

●トヨタ、停止工場を再開、きょう、被災の日立系、復旧メド(日経・15面)

●トヨタ、本社で第一回春季交渉(日経・15面)

《福田俊之》

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