2017年にデビューしたホンダの250ccスーパースポーツ『CBR250RR』は、250ccながらも倒立フォークやラジアルタイヤを採用するなど、装備面面の充実が図られている。2020年にマイナーチェンジを受け、出力の向上が図られた
目次
新型を発売…エンジン、フレームを刷新
ホンダは、新型軽二輪スーパースポーツ『CBR250RR』を5月12日に発売すると発表した。
新型CBR250RRは、「直感、体感、新世代“RR"」を開発コンセプトに、スタイリングデザイン、車体、パワーユニットのすべてを新設計した。
新開発の水冷4ストロークDOHC直列2気筒250ccエンジンは、クランクシャフト、コンロッド、バランサーシャフトの各軸受にメタルベアリングを採用するとともに、カムチェーン張力を安定させるダブルピボットテンショナーを備え、ショートストローク化による高回転時の耐久性と静粛性を両立をめざした。
新型を発売…エンジン、フレームを刷新 画像
【試乗】近年稀にみる「バカ売れ」には理由がある…青木タカオ
発表後わずか3日間で、年間販売計画台数3500台を上回る受注数を記録するなど近年希に見る大ヒットとなっているホンダの新型車『CBR250RR』。好調なセールスが示すとおり、その実力もまた噂どおりだった。
メディア向け試乗会は八ヶ岳にて開催されたのだが、レッドゾーンのはじまる1万4000回転まで一気に吹け上がる並列2気筒エンジンは爽快感があって、周辺のワインディングでは終始「なんて楽しいんだ!」と思いながらスポーツライディングに没頭した。
【試乗】近年稀にみる「バカ売れ」には理由がある…青木タカオ 画像
発表後僅か3日間で、年間販売計画台数3500台を上回る受注のあったホンダCBR250RR
若い開発陣で、一目で見ただけで“凄さ”が伝わるものを[開発者インタビュー]
ライバル車が多い250ccスポーツクラスで、発表後わずか3日間で年間販売計画台数3500台を上回る受注数を得るという大ヒットモデルとなったホンダ『CBR250RR』。
その開発責任者、株式会社本田技術研究所二輪R&Dセンターの河合健児さんにお話しを聞いてみた。
「CBR250RRは朝霞(埼玉県)の二輪R&Dセンターで開発しました。2015年、東京モーターサイクルショーへのコンセプトモデル出展から好評を得て、インドネシアモデルを昨年発売。日本のみなさまにはたいへんお待たせしました」
若い開発陣で、一目で見ただけで“凄さ”が伝わるものを[開発者インタビュー] 画像
必要だったのはバイク好きである自分自身を裏切らないという覚悟[開発者インタビュー]
大人気となっているホンダ『CBR250RR』。開発責任者である河合健児さん(株式会社本田技術研究所 二輪R&Dセンター)はこう言う。
「ものづくりの判断基準は、それが本当に欲しいかどうかです。(若手が集まった開発チームの)各メンバーにはひとりのバイク好きである自分自身を裏切らないという覚悟を求めました」
必要だったのはバイク好きである自分自身を裏切らないという覚悟[開発者インタビュー] 画像
開発は“凄い”と感じる裏付け、それを具体化していくプロセスだった[開発者インタビュー]
鋼管トラス構造を持つホンダ『CBR250RR』の新設計フレーム。これがコンパクトなエンジンや吸気レイアウトを決定づけたと開発責任者は語る。株式会社本田技術研究所 二輪R&Dセンター 河合健児さんが教えてくれた。
「またこの骨格は、パワーユニットのコンパクト化やレイアウトにも決定的な影響を与えました。DOHC2気筒のエンジンをこのフレームに収めるため、RC213Vのエンジン設計ノウハウも採り入れ、単気筒にも迫る徹底的なコンパクト化を図り、完成車重量の低減にも寄与しています」
開発は“凄い”と感じる裏付け、それを具体化していくプロセスだった[開発者インタビュー] 画像
すでにバックオーダーを抱える人気となっているホンダ『CBR250RR』。
カラーリング変更、11月22日より順次発売 78万8400円より
ホンダは、軽二輪スーパースポーツモデル『CBR250RR』のカラーリングを変更し、11月22日より順次発売する。
CBR250RRは、低中回転域での力強さと高回転域までシャープに吹けあがる出力特性を高次元で両立させた水冷直列2気筒250ccエンジンを搭載。スロットルグリップの開度を電気信号を介して伝達する「スロットル・バイ・ワイヤシステム」や3種類のライディングモードを搭載し、卓越した動力性能を余すことなく引き出せる操縦性を実現したスーパースポーツモデルとして、若年層を中心とした幅広い層の支持を得ている。
カラーリング変更、11月22日より順次発売 78万8400円より 画像
【試乗】CBR250RR は「ヤヌス」なバイクだった
16歳の誕生日と共に原付免許を取り、でも、20代はクルマに夢中。アラサーでリターンライダーになるも、40代は仕事に忙殺される。そしてアラフィフで2輪に再々入門。そんな浦島ライダーが、最新のバイクをチェックしていきます!
250ccとみくびったワタシを叱りたい
ホンダ『CBR250RR』の第一印象は、「軽い」「低い」そして「シートが硬い」でした。「クォーターバイクトップクラスのスポーツ性能!」と評判なので心して対面したのですが、低い位置から生えるバーハンドルを持って駐車位置から引き出すと、拍子抜けするほどボディが軽い。これは嬉しい。カタログスペックの車重は、167kg(ABSなしは165kg)です。
【試乗】CBR250RR は「ヤヌス」なバイクだった 画像
41psにパワーアップ…アシストスリッパークラッチも標準装備
ホンダは、軽二輪スーパースポーツモデル『CBR250RR』をマイナーチェンジ、出力向上などを図り、9月18日より発売する。
CBR250RRは、剛性としなやかさを両立させた鋼管トラス構造フレームに、低中回転域での力強さとスーパースポーツならではの高回転域までシャープに吹け上がる出力特性を高次元で両立させたエンジンを搭載。足まわりには、フロントに倒立タイプのサスペンションを、リアには左右非対称形状のアルミ製スイングアームと路面追従性に優れたプロリンクサスペンションを組み合わせて採用したほか、制動時の安心感をより高めるABSを標準装備。卓越した動力性能を余すことなく引き出せる操縦性を実現したスーパースポーツモデルとして、若年層を中心とした幅広い層の支持を得ている。