アンシス・ジャパンが発表した「Ansys HFSS 2021 R1」は、同社の電磁界シミュレーターHFSS(High Frequency Structure Simulator)に、レンジが異なるメッシュの自動生成と、それを連続処理するアルゴリズムを組み合わせた「Mesh Fusion」が追加された。
Mesh Fusionは、チップ、基板、空間といったレンジごとに別々にメッシュ生成を自動的に行う。これによって、大きさが異なるメッシュ生成に必要な人力作業を減らす。このままではチップや基板などの境界面のメッシュがつながらない。同じソルバーが使えないので、接続先のソルバーが扱えるように計算によって値を収束させる。このアルゴリズム「New FEM Solver」も新開発されたものだ。