都電が「サイドリザベーション」状に線路切替…道路工事期間中

都電荒川線の専用軌道(写真奥、車両後方が工事区間)
  • 都電荒川線の専用軌道(写真奥、車両後方が工事区間)
  • 線路切替工事が行なわれる区間。
  • 線路切替工事の手順。最初に早稲田方面への線路を、次に三ノ輪橋方面行きの線路を移設する。双方の線が並んだ状態で移設される片側集約式のサイドリザベーション状となる。
  • 補助第81号線整備事業における豊島区内の完成イメージ。都電の架線柱は線路復元時にセンターポールに変更される模様で、電線類の地中化や街路樹の整備も行なわれる。

東京都交通局は2月12日、都電荒川線(東京さくらトラム)向原(むこうはら)~東池袋四丁目間で線路切替工事を実施すると発表した。

これは「補助第81号線」と呼ばれる、豊島区南池袋二丁目から北区西ヶ原一丁目にかけての都市計画道路(延長3.6km)のうち、東池袋四丁目~東池袋五丁目間(延長610m)沿いで建物の不燃化や共同化を道路整備などと一体で進める事業の一環として行なわれるもの。

当該区間には都電荒川線の専用軌道が通っているが、事業では幅員25mの2車線道路を整備するため、荒川線の線路を一時的に中央部から東池袋五丁目方の歩道寄りに移設。その間に道路整備を行ない、最終的に線路を元の位置に戻す。そのため、向原~東池袋四丁目の線路は一時的に「サイドリザベーション」状となる。

工事は3月6日に早稲田方面への線路を、4月17日に三ノ輪橋方面への線路を移設。作業は夜間に行なわれ、荒天の場合は、それぞれ翌週の同曜日に延期される。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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