トヨタの電動車比率が初の20%台に…2020年の世界販売

ハイブリッド車(HV)を中心とするトヨタ自動車の電動車比率が2020年の世界販売で22.5%となり、初めて2割を突破した。同社がこのほど公表した同年の販売実績で明らかになった。

レクサスブランドを含むトヨタ車の20年の世界販売は、コロナ禍の影響があったものの全モデルで869万2168台(前年比10.5%減)となった。マイナス幅を1割程度に抑える健闘で、ダイハツ工業と日野自動車を含めたグループ販売は約953万台(11.3%減)となり、ライバルの独VW(フォルクスワーゲン)の約930万台を抑えて5年ぶりに世界トップに返り咲いた。

咋年のトヨタの健闘を支えたのはHVなどの電動車両で、レクサスを含む合計は195万9570台に達し、総販売台数がマイナスになるなかで前年を1.9%上回った。通常のHV以外のプラグインハイブリッド車(PHV)や、燃料電池車(FCV)、電気自動車(EV)の各販売台数は以下のようになった。

■トヨタの2020年の電動車販売実績
HV 190万5941台(2.2%)
PHV 4万8513台(▲14.2%)
FCV 1770台(▲29.0%)
EV 3346台(前年ゼロ)
合計 195万9570台(1.9%)
*カッコ内は前年比増減率、▲はマイナス

トヨタは世界に先駆けて1997年にHVの量産化に着手し、近年ではディーゼルエンジン車が敬遠されるようになった欧州でも高い支持を受けるようになった。一方で、EVの量産事業は昨年に中国から着手したばかりで、日本では今年からコンパクトタイプの導入を始めている。地域ごとのニーズに対応して着実な販売強化を進める構えだ。

EVの市場投入にアクセルを踏んでいるVWは20年に前年の3.1倍となる約23万台を販売した。ただ、ハイブリッドはマイルドタイプと充電可能なPHVの展開にとどまっている。咋年のPHVの販売は約19万台で、EVとPHVの合計では42万台となり、世界販売全体での電動車比率は4.5%だった。

トヨタは17年に公表した長期の電動化ビジョンで、2030年に世界販売の半数程度を電動車とする計画を示した。数量はHVとPHVで450万台以上、EVとFCVで100万台以上としている。ただ、その後の展開ペースはこうしたビジョンを上回っているため、現状では「半数の電動化」は5年程度早まる見込みだと、修正している。

《池原照雄》

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