VW、EVバッテリーのリサイクル工場を開設…グループ初

VWがドイツに開設したEVバッテリーをリサイクルするためのグループ初の工場
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フォルクスワーゲングループ(Volkswagen Group)は2月2日、ドイツ・ザルツギッターにEVバッテリーをリサイクルするためのグループ初の工場を開設した、と発表した。

ザルツギッター工場の特長は、他の目的に使用できなくなったバッテリーのみをリサイクルすることだ。バッテリーをリサイクルする前に、分析を行い、バッテリーが急速充電ステーションや移動充電ロボットなどのモバイルエネルギー貯蔵システムで二次的利用が可能かどうか、判断される。

使用済みのバッテリーシステムは分解され、部品はシュレッダーで細かく砕かれ、乾燥させる。このプロセスでは、アルミ、銅、プラスチックに加えて、リチウム、ニッケル、マンガン、コバルトなどの電池の重要な原材料やグラファイトが取り出される。その後、水と化学薬品を使用した湿式製錬プロセスによって、各物質の分離と処理が行われる。

フォルクスワーゲングループは2020年代後半から、EVの使用済みバッテリーの回収が本格化すると見込む。そのため、ザルツギッター工場は稼働当初、年間で最大3600個のバッテリーシステムをリサイクルするよう計画されている。これは、約1500トンに相当する量という。

フォルクスワーゲングループは長期的に90%以上のリサイクル率を達成することを目指す。将来的には、リサイクルプロセスが最適化されるため、システムをスケールアップして大量のバッテリーを処理できるようになる、としている。

《森脇稔》

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