独オンデマンドEVタクシー『CleverShuttle』、ダルムシュタット市で公共交通機関の補完サービスとして採用

クレバーシャトル利用イメージ
  • クレバーシャトル利用イメージ
  • 古い排ガス基準に適合している車両の進入が規制されているダルムシュタット市
  • ダルムシュタット市の目抜き通り。環境意識の高い自治体だ。

オンデマンドEVタクシーの「クレバーシャトル(CleverShuttle)」は、バス・トラム事業者である「HEAG mobilo」と、ドイツ・ダルムシュタット市のオンデマンドシャトルサービス「HeinerLiner」(ハイナーライナー)の運用を受託したことを発表した。

クレバーシャトルは、EV乗り合いタクシーサービスを展開するモビリティサービス事業者で、三井物産が出資している。

クレバーシャトルは現在、ドイツのライプツィヒ、デュッセルドルフ、キールでサービスを提供している。タクシー車両にEVやFCEVを利用していることが特徴で、環境保全・CO2削減の意識が強いドイツの消費者の支持を得ている。

クレバーシャトルは、ドイツのダルムシュタットで、バス・トラムによる公共交通サービスを展開するHAEG mobilo、ドイツ鉄道グループの「IOKI」と3社協同で、オンデマンドタクシーのハイナーライナーを提供する。車両にはメルセデスベンツのEVバン『eVito ツアラー』が用いられ、乗客は最大7名まで乗車可能。

乗車予約はアプリを介して行う。ダルムシュタット市内の仮想停留所ネットワークを運行し、バスや鉄道といった公共交通機関と目的地との間のラストマイルをカバーする。

サービスは2021年春に開始予定だ。4年間の試行が計画されており、これが成功した場合は恒久的なサービスに移行する。まずはダルムシュタット市内のダウンタウンからサービスを開始し、3か月後に市街地全体をカバーする予定だ。

なおハイナーライナーは、ドイツ・ヘッセン州および連邦政府の「Clean Air ImmediateProgram2017-2020」から資金提供を受けている。

《佐藤耕一》

日本自動車ジャーナリスト協会会員 佐藤耕一

自動車メディアの副編集長として活動したのち、IT企業にて自動車メーカー・サプライヤー向けのビジネス開発を経験し、のち独立。EV・電動車やCASE領域を中心に活動中。日本自動車ジャーナリスト協会会員

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