ベントレー フライングスパー 新型に「V8」、550馬力ツインターボ搭載…欧州発表

0~100km/h加速4.1秒で最高速318km/h

W12エンジン搭載車より100kg軽量

ベントレー・ダイナミックライド

ウッドパネルが回転して12.3インチのタッチスクリーンが出現

ベントレー・フライングスパー V8 新型
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ベントレーは10月14日、新型『フライングスパーV8』(Bentley Flying Spur V8)を欧州で発表した。W12エンジンに続いて、新型にV8エンジン搭載車が設定される。

0~100km/h加速4.1秒で最高速318km/h

パワートレインとして、まず発表されていたのが、6.0リットルW12気筒ガソリンツインターボだ。このエンジンは、最大出力635ps、最大トルク91.8kgmを引き出す。トランスミッションは、ZF製の8速デュアルクラッチ、駆動方式は4WDを組み合わせる。

従来型フライングスパーでは、常時4WDとなり、前後トルク配分が60対40に固定されていた。新型の場合は、リアアクスルにトルクが伝達される2WD走行が基本になる。路面状況の変化やスリップの発生を検知すると、自動的に4WDに切り替わり、フロントアクスルにもトルクが伝達される。0~100km/h加速3.8秒、最高速333km/hの性能を発揮する。

これに対して、今回発表された新型フライングスパーV8には、4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載する。最大出力は550ps、最大トルクは78.5kgmを引き出す。2000rpmに達する直前に78.5kgmの最大トルクを発生すると、豊かなトルクを4500rpmまで維持する。トランスミッションは8速ATで、0~100km/h加速4.1秒、最高速318km/hの性能を可能にしている。ベントレー・フライングスパー V8 新型ベントレー・フライングスパー V8 新型

W12エンジン搭載車より100kg軽量

ツインスクロールターボは、タービンハウジング内に独立する2つのパラレルフローチャンネルを備えているため、低速域から強大なトルクを発生させることができる。 ツインスクロールターボをエンジンのV字バンクの内側に搭載し、エンジンからターボチャージャーへの排ガスの移動距離を最小限に抑えることで、素早いレスポンスと高効率を可能にしているという。

スロットル開度が小さいときは、ターボチャージャーが過給圧を蓄え、アクセルを踏み込むとすぐに、その過給圧を利用する。これにより、スロットルレスポンスが向上し、エンジンが持つポテンシャルが最大限に引き出される。シリンダーボア内部には、応力と摩耗への耐性を高めるために、大気プラズマ溶射を用いて、丈夫でありながら、わずか150ミクロンの薄さの鉄の膜を生成している。

このV8エンジンでは、燃費性能を最大限に引き出すために、エンジンが低負荷時に、8気筒のうち4気筒を休止する。気筒休止は約20ミリ秒で行われるため、乗員が気づくことはないという。

W12搭載車より100kg軽量なフライングスパーV8は、俊敏性と応答性が一段と向上しており、V8ならではの走り味をもたらす。V8モデルには最新のパワートレインとシャシーが採用され、アダプティブエアサスペンション、トルクベクタリング・バイ・ブレーキ、ドライブダイナミクスコントロール、電動ステアリングなどが標準装備される。ベントレー・フライングスパー V8 新型ベントレー・フライングスパー V8 新型

ベントレー・ダイナミックライド

「ベントレー・ダイナミックライド」と呼ばれるハンドリングと乗り心地を向上させるシステムが選択できる。48Vのシステムが電子アクチュエーターユニットをコントロールし、そのユニットがアンチロールバーの硬さを制御する。状況に応じて硬さを変化させることでコーナリングフォースを抑え、ボディを水平に保つという。

従来型よりも空気量を60%多く確保できる3チャンバーエアスプリングが搭載された。このエアスプリングは、ドライバーが選択したモードに応じ、スポーツ走行向きの硬めのバネ設定からリムジンのような洗練された乗り心地まで、幅広く対応する。ベントレー・フライングスパー V8 新型ベントレー・フライングスパー V8 新型

ウッドパネルが回転して12.3インチのタッチスクリーンが出現

インテリアでは、シートのレザーが合計15色から選択できる。「ベントレーローテーションディスプレイ」も選択できる。エンジンスタートボタンを押すと、ダッシュボード中央のウッドパネルが回転して、12.3インチのタッチスクリーンが現れ、カスタマイズ可能な3種類のウィンドウがタイル表示される。ローテーションディスプレイをさらに回転させると、2つ目の面には外気温計とコンパスとクロノメーターなどのアナログメーターが3つ現れる。3つ目の面は、シンプルかつシームレスなウッドパネルで、デジタル表示は一切なくなる。

後席には、「タッチスクリーンリモート」が装備される。コンソールに一体化されており、ボタンひとつで簡単に取り外しできる。タッチスクリーンリモートによって、ブラインド、リアシートのマッサージ機能、後席のクライメートコントロールなどさまざまな操作が可能。ムードライティングなどの設定も保存できる、としている。

《森脇稔》

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