旧タカタ、懲りない隠蔽体質…シートベルト不正常態化の恐れ[新聞ウォッチ]

(新聞ウォッチ)
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気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

再び自動車業界に対するユーザーの信頼を失いかねない、極めて悪質なデータ改ざんの隠ぺい事件に発展する可能性もあるようだ。

昨日、すでに一部のメディアが報じていたが、欠陥エアバッグ問題で2017年に経営破綻した、自動車部品大手のタカタの事業を引き継いでいだジョイソン・セイフティ・システムズ・ジャパン(JSSJ)で、今度は、法令で定める強度を満たしていない品質不正の疑いのあるシートベルトを、自動車メーカーに出荷していたことが発覚した。

きょうの各紙にもその続報を取り上げているが、JSSJ社は「過去20年分の製品の数値を調査中」と発表。旧タカタの時代からデータ改ざんが行われていた疑いもあるという。つまり、常態化していた不正までそっくり引き継いだ可能性もあるようだ。日経は「タカタは18年に米社による買収で再出発したにもかかわらず、不正の温床は放置されていた」と指摘。「自動車向けに人命を守る商品をつくる企業でありながら、染み付いたガバナンス(企業統治)不全の根は深い」とも伝えている。

また、今後の焦点は、自動車メーカーによるリコールなどの対応。各社は対象車種の特定など安全性の確認を急いでおり、トヨタ自動車では「顧客の安心、安全を最優先に考え、車両への影響を早急に確認し、必要な対応を講じていく」とのコメントを各紙が掲載。日産自動車やホンダも対象車種を調査中という。

旧タカタの継承会社のJSSJ社はシートベルトの国内シェア4割のトップメーカーで、日経によると、トヨタなど大半の自動車大手と取引があり、不正対象のシートベルトは数百万本にのぼるとみられている。10月末からは自動車各社の2021年3月期の中間決算発表が予定されているが、新型コロナの感染拡大に伴う業績への影響とともに、タカタ製“欠陥エアバッグ”の時のように、問題のシートベルトのリコール対応についても追及されそうだ。

2020年10月15日付

●ANA4000億円調達へ調整、劣後ローン、政投銀などから(読売・2面)

●水素活用推進へ12月に団体設立、トヨタなど (読売・8面)

●税優遇住宅・車も検討、甘利氏インタビュー、コロナ禍消費下支え (読売・9面)

●シートベルト強度改ざんか、タカタ後継会社、過去20年分調査、大規模リコールも (読売・30面)

●現代自動車新会長が就任(朝日・9面)

●茨城「7年連続最下位」脱出、47都道府県「魅力度ランキング」 (朝日・33面)

●主張、運転免許返納、家族で今一度話し合いを (産経・2面)

●F1の魅力「人間ドラマ」写す、三重テラスで熱田護さん写真展 (東京・19面)

●駐車予約チケットレス、IHI、施設サイトと連携 (日経・14面)

●ガソリン4週連続下落、2か月半ぶり安値 (日経・20面)

《福田俊之》

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