VWの新型EV『ID.3』、2万kmの走行テスト開始…2021年春の新グレード発売に準備

フォルクスワーゲン ID.3の2万kmに及ぶ長距離テスト車両
  • フォルクスワーゲン ID.3の2万kmに及ぶ長距離テスト車両
  • フォルクスワーゲン ID.3
  • フォルクスワーゲン ID.3
  • フォルクスワーゲン ID.3
  • フォルクスワーゲン ID.3
  • フォルクスワーゲン ID.3

フォルクスワーゲンは9月28日、新型EVの『ID.3』(Volkswagen ID.3)の2万kmに及ぶ長距離テストを、ドイツを起点に開始した、と発表した。

「ID.ファミリー」として、欧州で最初に発売されたのが、フルコネクテッド機能を備えたコンパクトEVのID.3だ。ロングホイールベースと短いオーバーハングが特長で、内燃エンジンが搭載されていないため、前後アクスルを車両のより外側に配置することを可能にしている。

ID.3には、電動車専用に新開発された「MEB」(モジュラー エレクトリック ドライブ マトリックス)車台を使用する。モーターがギアボックスとともにリアアクスルに組み込まれ、後輪を駆動する。モーターからリアアクスルへのパワーの伝達は、1速ギアボックスを介して行われる。

ID.3では、バッテリーが他のコンポーネントとともに、車両のフロア下に効率よく搭載される。バッテリーの蓄電容量は45kWh、58kWh、77kWhの3種類のグレードを、順次設定する。新しい燃費基準のWLTPモードにおいて、およそ330~550kmの航続を実現している。

充電は、AC(交流)、三相交流、DC(直流)で充電できる。出力100kW の急速充電に対応しており、30 分の充電でおよそ290kmの走行が可能なバッテリー容量を充電できる。

フォルクスワーゲンは、このID.3の2万kmに及ぶ長距離テストを、ドイツを起点に開始した。2か月間のテストにおいて、出力60kW以上の急速充電ステーションおよそ650か所に立ち寄り、ID.3の長距離品質とドイツの充電インフラストラクチャ性能を確認する。

テスト車は、2021年春に欧州発売予定の新グレード、「プロS」だ。バッテリーの蓄電容量は77kWhで、1回の充電での航続は最大549 km。フォルクスワーゲンはプロSの試作車によるテストを推進し、2021年春の市場投入に備える、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集