気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。………… 新型コロナウイルスの感染拡大などが、企業の業績にも大きな影響を与えているが、こうした中、通信事業大手のNTTが、携帯電話事業を手がけるNTTドコモを完全子会社化する検討に入ったという。 きょうの毎日などが1面で報じているが、一般株主が持つ3割強の株式をTOB(株式公開買い付け)で取得する方針で、週内の取締役会で決定する見通しのようだ。投資額は4兆円超とみられ、国内企業へのTOBとして過去最大となる模様。TOBが成立すれば、NTTから分離し、1998年に東証1部に上場したドコモは、上場廃止となる。 通信事業を巡る世界的な競争が激化する中で、NTTでは次世代通信規格「5G」やIoT(モノのインターネット)など成長事業の展開に向け、グループ一体で世界での成長につなげるための再編とみられる。また、菅義偉首相は就任早々から携帯電話料金の値下げを目玉政策の一つに掲げており、NTTがドコモを完全子会社化し、経営効率化が進めば、料金値下げに向けたコスト削減にもつながる狙いもある。 NTTといえば、今年3月には、トヨタ自動車とお互いがそれぞれ2000億円を出資し、株式を持ち合う資本提携を発表。両社がこれまで培ってきた技術を持ち寄り、あらゆるモノやサービスがインターネットでつながる最先端の街づくり「スマートシティ」構想を推進することでも合意している。 2020年9月29日付 ●社外オフィス整備減税、コロナ禍テレワーク推進、政府・与党検討(読売・1面) ●NTT、ドコモを完全子会社化へ(朝日・1面) ●自動車保険料値下げ、損保3社来年1月1%未満(朝日・7面) ●日系EV狙うは中国(朝日・6面) ●キオクシア上場延期、ファーウェイ規制強化受け(毎日・6面) ●東村山駅に志村けんさんの銅像計画(東京・24面) ●VW、中国EVに1.8兆円、合弁3社と5年間で(日経・13面) ●聖火リレー3月25日出発、伴走車・式典など簡素化(日経・42面)