日野自動車は7月8日、『デュトロ』などの自動変速機制御プログラムに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。
対象となるのは、日野『デュトロ』、トヨタ『ダイナ200』『ダイナ300』『ダイナ400』『トヨエースG25』『トヨエースG35』『トヨエースG45』の7車種で、2017年4月27日~2019年9月25日に製造された2万4065台。
対象車両は、自動変速機制御プログラムが不適切なため、Dレンジで停車中にアイドルアップ制御が働くと前進用クラッチが半クラッチ状態となることがある。そのため、クラッチが異常摩耗してオイル吸入口のストレーナー部に摩耗粉が詰まることで自動変速機内の油圧が低下。警告灯が点灯するとともに走行できなくなるおそれがある。
改善措置として、全車両、自動変速機制御用コンピュータを対策品に交換する。なお、クラッチの摩耗量を点検し、異常摩耗しているものについては自動変速機本体を新品に交換する。
不具合は81件発生、事故は起きていない。市場からの情報によりリコールを届け出た。