車載ECUの世界市場規模---2030年に17兆円超と予測 富士キメラ総研

車載ECUの世界市場
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富士キメラ総研は4月23日、電動車(xEV)におけるモーターやバッテリーや、ADAS・自動運転などを制御・監視するECUの世界市場を調査し、結果を「車載電装デバイス&コンポーネンツ総調査 2020下巻」にまとめたと発表した。

調査結果によると2019年の車載ECU市場は自動車生産台数の減少で前年比4%増の9兆5471億円と、低い伸び率となった模様。中長期的にはxEVの普及や、自動運転の進展で需要拡大を見込んでおり、2030年には17兆1822億円と、2018年比87.2%増を予測する。

ECUは現状、ボディ系の市場規模が最も大きい。自動車室内外の照明やドア、電源などの制御を行うボディ統合制御ECUはほとんどの車に標準搭載されている。エアコンECUは中国や新興国で需要が増大している。電子キーシステムで使用される照合ECUは電子キーシステムの普及に伴い伸びている。中国ではサンルーフの搭載率が高いため、開閉を電動制御するサンルーフECUも需要増加が予想される。

今後、市場拡大が最も期待される分野のECUは、ハイブリッドカーやプラグインハイブリッドカー、電気自動車、年燃料電池車などの電動車向けで、2030年には2018年比7.8倍を予測する。スマートセンサー/アクチュエーターは、センシングカメラやミリ波レーダーなど自動運転に密接に関わる部品の制御に必要なため需要が高まり、2030年には2018年比2.7倍と予測する。

走行安全系や情報通信系のECUは、搭載数の増加に加え平均単価が高いため、市場規模は堅調な伸びが予想される。走行安全系では、現状の市場規模は小さいものの、自動運転システムやドライバーモニタリングシステム、ADASなどを制御するECUの大幅な伸びが期待される。

情報通信系では、ナビゲーション機能やオーディオ機能を制御する車載インフォテインメント系ECUや、V2X(路車間・車車間通信)を制御するECUなどの高い伸び率を予想。先進国を中心にHUD(ヘッドアップディスプレイ)の搭載率が上昇しており、HUDのみ独立して制御することが可能なECUが伸びると見ている。

パワートレイン系は今後、トランスミッション系ECUやアイドリングストップのECUが縮小し、市場規模の大きいエンジン系ECUが微増、小規模ながらシフトバイワイヤ系ECUが安定して推移すると予想する。

今後、アプリケーションの統合に伴うECUの一体化や複数制御化など、ECU1個当たりの制御範囲は広がるものの、自動車市場拡大と電装化の進展で自動車1台当たりのECUの平均搭載数量は増加すると見ている。

《レスポンス編集部》

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