【グッドイヤー エフィシェントグリップ エコ EG02試乗】日帰りロングドライブで最新タイヤの実力を検証…工藤貴宏

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エフィシェントグリップ エコ EG02
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「いいタイヤ」ってどんなタイヤだろうか?

エフィシェントグリップ エコ EG02エフィシェントグリップ エコ EG02
そんなことを考えながら、グッドイヤーの最新タイヤ「エフィシェントグリップ エコ EG02」を履いたフォルクスワーゲン『ポロ』で関東の西側をグルリと回るドライブに出かけてみた。

「エフィシェントグリップ エコ EG02」はいわゆるスタンダードエコタイヤで、同社の乗用車用タイヤラインナップではもっともベーシックかつリーズナブルな立ち位置だ。一般的にレスポンスのような自動車メディアでタイヤの試乗をする際は、コンフォート性に優れたプレミアムタイヤだったり、超エコなタイヤとかスポーティタイヤ、最近では注目度の高いオールシーズンタイヤなどキャラクターの立った銘柄が多い。しかし今回は、言うなれば「エコを意識した普通のタイヤ」。たまには、そんなタイヤでドライブして、最新のスタンダードタイヤの実力をチェックしてみるのもいいだろう。

今回の試乗コースのテーマは、休日に日帰りで出かけるファミリードライブ。まずは住宅地をスタートし、新宿を抜けて中央道から圏央道を通って秩父へ向かった。

予想以上の静穏性と乗り心地の良さがもたらす快適性

エフィシェントグリップ エコ EG02エフィシェントグリップ エコ EG02
まず感じたのは、予想以上に音が静かで乗り心地もいいことだ。スタンダードタイヤだからそのあたりは“それなり”だろう、なんて予想していたらあっさりといい方向に裏切られた。

路面はいろんな状態があり、目の粗い舗装だとタイヤが発生する音が大きくなりがち。しかし、どの路面でも耳障りではなかったことには驚いた。従来品の「エフィシェントグリップ エコ EG01」に比べると溝容積が減ったこと、そしてピッチ配列の最適化でパターンノイズが低減しているのだそうだ。騒音エネルギーは「01」に対して4%も減少。それが静かさの理由なのだろう。静かになったことで、オーディオの音もより楽しめる。

また、段差を乗り越えた際の衝撃がしっかりと緩和され、乗り心地がいいことにも驚いた。ポロに限らずドイツ車は国産車に比べて衝撃を乗員に伝えがちで、ストレートに言うとゴツゴツと感じることが多い。しかし、エフィシェントグリップ エコ EG02を履いたポロは「こんなに乗り心地が良かったっけ?」というくらいの印象だ。グッドイヤーの説明によると「タイヤのサイド部全体がたわむことで路面からの衝撃を緩和し、快適な乗り心地に貢献」ということだが、このタイヤを履いたことで、いわゆる「衝撃のカドが丸くなった」という変化を感じた。

そんな快適性の高さは、高速道路にステージを移しても変わらず。家族を乗せるファミリードライブだからこそ、騒音や乗り心地は大切だ。

高速走行時に感じる直進性の高さ

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さらに、高速走行で感じたのは安定感だ。右にも左にもハンドルを切っていない中立状態でのハンドルの座りがよく、直進性がしっかりしている。

直進状態だけでなく、緊急回避を想定して高速域でスッとハンドルを大きめに切ったときにも、しっかりとタイヤが路面を捉えている感覚が好印象だ。運転する前は「ドイツ車とのマッチングはどうだろう?」と心配したけれど、それも杞憂に終わった。頑丈な車体に負けないだけの剛性に加えて、従来品により同サイズでも路面に接する面積が増した接地形状が効いているのだろう。ベーシックなエコタイヤでも、けっこうやるものだ。

もうひとつ驚いたのは、燃費。家を出るときにリセットした車載の燃費計は、圏央道の狭山日高インターチェンジを降りるときには18.8km/Lを指していた。もちろんエコランをするつもりなどなく、基本的に左側車線の流れに乗って巡行。クルマを機敏に走らせるためにDSGの変速制御モードを、燃費には不利な「S」に入れっぱなしにしていたほどである。

ポロのカタログに記載されているJC08モード燃費は19.1km/Lとさらに上をいくが、ハイブリッドでもないのに実走行でそれに迫る燃費を実現するとはなかなかである。ポロの燃費性能が高いのはもちろんのこと、エフィシェントグリップ エコ EG02の低燃費性能も効いているに違いない。薄型サイドウォールという構造上の特徴、そして微細化したシリカが効率よくポリマーとつながることによる化学レベルでの進化により、発熱を抑えて燃費を向上させているのだという。

ハイペースなワインディングもこなす懐の広さ

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高速を降りてからは、狭山を抜け、そして雁坂トンネルを抜けて甲府盆地までの“山越え”だ。ひたすらワインディングロードが続くのでクルマの運動性能が気になるところだが、しなやかなフットワークで運転を楽しませてくれた。ハンドルを切る時のスッという手応えによって曲がり始めるときの軽快さが好印象で、クルマが軽くなったかのような感覚を受ける。そのうえ、ちょっとペースを上げたくらい、どころかハイペースで走ってみてもしっかりとタイヤが路面を捉えてグリップするから安心できるのだ。ベーシックなタイヤでここまでグリップし、走りを楽しめるのは意外だった。運転好きのパパもこれなら楽しめる。

操縦性が優れる理由はいくつかあるが、「フレキシブルケースライン」といってタイヤのサイドの作りを真円化させる設計によって旋回時にタイヤが負荷を受けてもしなやかにたわむため、タイヤの挙動が把握しやすくコントロール性が高まっていること。そしてパターンの横剛性アップで旋回中のトレッドの変形を抑えたことなどが走りの性能を高めるために盛り込まれている技術である。

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300kmのロングドライブで分かったエフィシェントグリップ エコ EG02の実力

埼玉と山梨を繋ぐ道としてわずか20年前にできたばかりの雁坂トンネルは、一般道としては日本最長の6625mを誇る。かつては歩いて越えるしかなかった難所をクルマで気軽に越えて、甲府盆地へ到着。夕日に照らされる富士山を眺めた後は、中央道で東京へ戻った。

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300kmを超えるロングドライブで実感したのは、エフィシェントグリップ エコ EG02が単なる“リーズナブルだけのタイヤ”ではないこと。静粛性や乗り心地もよく、高速道路の安心感や峠道の楽しさだって併せ持っている。そして驚くほど疲労が少なかったことも、特筆すべきポイントだろう。さらにクルマの操縦性という面でも、しっかりと作られているのだ。

そのうえ今回は試せなかったが、多くのサイズではタイヤラベリング制度におけるウェットグリップ性能が「AA」と高評価となっている。排水性の高いトレッドパターンが効いているのだ。さらに、耐摩耗性はなんと、従来よりも8%もアップしているというのだから財布にもやさしい。これは細かなシリカがポリマーと効率的に結合してネットワークを作るという素材レベルでの進化と、接地圧を分散し均一にするパターンデザインという設計の進化が効いている。

「高いタイヤはいらない。でもリーズナブルで、低燃費で、安全で長持ちするタイヤが欲しい」。ロングドライブでわかったのはエフィシェントグリップ エコ EG02が、そんなある意味欲張りな人にお勧めできるタイヤだということ。

高価なタイヤがいいのは当たり前。でも、リーズナブルでもちゃんと実力を持つタイヤがあり、それこそ本当の意味でコストパフォーマンスの高いタイヤをいえるのではないだろうか?

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工藤貴宏|モータージャーナリスト
小学校高学年から自動車雑誌を読みはじめ、1日でも早く運転したくて18歳誕生日の翌日には仮免許を取得したクルマ好き。大学在学中から自動車雑誌でアルバイトを始め、自動車専門誌編集部在籍後、編集プロダクションを経てフリーランスライターに。愛車はディーゼルエンジンを積んだSUVとフランス製ホットハッチ。

《工藤貴宏》

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