【WRC 第2戦】雪不足のスウェーデン戦、トヨタ1-3-4で今季初V…優勝はエバンス、19歳ロバンペラが3位に

優勝したトヨタのエバンス(右前)とコ・ドライバーを務めたS.マーティン(左前)。同じくトヨタで、3位のロバンペラ(右後)と彼のコ・ドラであるJ.ハルットゥネン(左後)。
  • 優勝したトヨタのエバンス(右前)とコ・ドライバーを務めたS.マーティン(左前)。同じくトヨタで、3位のロバンペラ(右後)と彼のコ・ドラであるJ.ハルットゥネン(左後)。
  • 優勝した#33 エバンス(トヨタ)。
  • 優勝したトヨタの#33 エバンス(右)と、彼のコ・ドライバーであるマーティン(左)。
  • 3位の#69 ロバンペラ(トヨタ)。
  • 3位の#69 ロバンペラ(トヨタ)。
  • WRC第2戦スウェーデンのポディウム。
  • 2位の#8 タナク(ヒュンダイ)。
  • #18 勝田(トヨタ)は9位。

世界ラリー選手権(WRC)第2戦「ラリースウェーデン」が現地16日にフィニッシュし、トヨタが今季初優勝を飾った。トヨタ・ヤリスWRC勢は1-3-4位を占め、優勝はエルフィン・エバンス、19歳のカッレ・ロバンペラが3位に入っている。

スノーラリーとしてお馴染みのスウェーデン戦(一部ノルウェーも走行)だが、今年は暖冬の影響でラリー全体が雪不足に悩まされた。ラリーの行程は開催前から、そして開始後も変更(短縮系措置)を受けることとなり、最終的に実施されたスペシャルステージ(SS=競技区間)の数は9。競技最終日の日曜(16日)のSS実施は結果的にSS18ひとつのみであった。

雪がない路面を雪用のスタッドタイヤで走る状況が多くなることは様々な意味での難儀さを呼ぶが、そんな異例の展開のスウェーデン戦をほぼ支配的な流れのまま制したのはトヨタ(TOYOTA GAZOO Racing WRT)の#33 エルフィン・エバンスで、今季初優勝(自身通算2勝目)。今季に向けてレギュラードライバー&コ・ドライバーの“フル交換”を敢行したトヨタにとってもシーズン初白星となった。

優勝した#33 エルフィン・エバンスのコメント
「チームに加わって2戦目で勝つことができ、本当に嬉しく思う。素晴らしいマシンを提供してくれただけでなく、テストでは自分が望むマシンに仕上げてくれるなど、手厚くサポートしてくれたチームに心から感謝している。マシンが自分に大きな自信を与えてくれ、今回のような変わりやすいコンディションでは、それが大きな助けとなった。ここまでのところ、運転をとても楽しめている。この後のグラベル(非舗装路)イベントでも良いフィーリングが続くことを願っているよ。一緒に戦ってくれた(コ・ドライバーの)スコット(マーティン)にも、とても感謝している。彼と組んで以降、すごくうまくいっているからね」

今季トヨタ入りした3名のドライバーのなかでは、“6冠王”#17 セバスチャン・オジェと“神童”#69 カッレ・ロバンペラという派手めな背景をもつ2人に挟まれて、現在31歳の英国人選手エバンスは優勝経験ある実力者ながら少々地味な存在となっていた。しかしトヨタ勢で今季初優勝一番乗りを果たし、ドライバーズポイントランキングでも首位タイに浮上。この開幕2戦の結果(3位-優勝)と内容からは、エバンスが今季の主役を張りそうな充実ぶりも感じられる。今後の走りにも注目したい。

2位は昨季のチャンピオンで、トヨタからヒュンダイに移籍した#8 オット・タナク(i20クーペWRC)。そして3~4位にはトヨタ勢が#69 ロバンペラ、#17 オジェの順で続いた。

19歳の#69 ロバンペラは最終のSS18、ラリーの総合順位とは別にドライバーズポイントが付与されるパワーステージ(PS)を制し、ここで#17 オジェを総合順位で逆転して3位初表彰台を得る活躍だった。チームによれば、19歳での表彰台登壇はWRC史上最年少記録とのことである。

トップチーム入りしたシーズンの2戦目にして、高い評価に違わぬところを見せたロバンペラは、「とても良い気分だよ。昨日(土曜)まではミスでタイムを失っていたけど、今日は遅れを挽回して表彰台に立ち、PSで(1位の)5ポイントを獲得できた。自分の力をすべて出し切り、良い走りができたと思う」とコメントしている。

ラリー総合の5位はMスポーツ・フォードの#4 エサペッカ・ラッピ(フィエスタWRC)。開幕戦モンテカルロの優勝者、ヒュンダイの#11 ティエリー・ヌービルは今回6位だったが、PS2位での加点が効き、ドライバーズポイントランキングでは#33 エバンスと同点ながら首位をキープした(同点時の優劣に関する規定を鑑みると、厳密には#33 エバンスが首位)。マニュファクチャラーズポイントランキングではトヨタが73点でトップに立ち、ヒュンダイが10点差の2位。

また今回、トヨタ・ヤリスWRCは前出のレギュラー3台以外にも2台の出走が確認されている。1台は昨季までトヨタのレギュラードライバーを務めていた#10 ヤリ-マティ・ラトバラ。今回はコ・ドライバーに、やはりかつてトヨタのレギュラー“ドライバー”だったユホ・ハンニネンを据えての参戦だったが、残念ながら彼らはマシントラブルでリタイアに終わっている。そしてもう1台が日本期待の#18 勝田貴元。今季8戦にヤリスWRCでの参戦がスケジュールされている勝田は今回9位、開幕戦(7位)に続く完走を果たした。

第3戦はメキシコへと転戦、約1カ月後の3月12~15日に開催される。

《遠藤俊幸》

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