国土交通省は1月14日、岡山電気軌道が特許申請していた軌道延伸事業を「運輸審議会に諮らないで処分等を行うことができる事案」として認定したと発表した。
申請内容は、現在の岡山駅前停留場から岡山駅前交差点を横断する形で100mほど延伸し、岡山駅東口広場へ平面乗入れするというもの。岡山駅最寄りに位置する停留所は2面3線となり、岡山駅東口から停留場までの距離は現在より140mほど短縮される。
国土交通省では、この事業についての概要や収支見通しなどを聴取、検討。「利害関係人の異議申立てがなされ又は予想される等、当該事案の内容が重要又は異例と判断されるような案件」と判断し、認定に至ったとしている。
岡山市では2022年度の完成を目指しており、延伸によりJR岡山駅の利便性向上や岡山中心部の回遊性向上を図れるとしているが、1月にはバスなどへの影響を調査するため、路面電車の運行を想定した通行実験を行なう予定。