アウディ(Audi)は1月7日(日本時間1月8日未明)、米国ラスベガスで開幕するCES 2020において、3D複合現実ヘッドアップディスプレイを初公開すると発表した。
3D複合現実ヘッドアップディスプレイは、サムスン電子と共同開発された。3Dテレビと同様に、各画像について、2つのビュー(左目用の1つのピクセルと右目用の隣接するピクセル)が生成される。
3D複合現実ヘッドアップディスプレイの画像は、ドライバーの前方8~10mの距離に浮かんでいるように見える。巧みな表現方法により、この距離感は70m以上にまで変更することも可能だ。それにより、遠くを見て走行している時に、画像を見るために目の焦点を合わせ直す必要がなくなるという。
さらに、オンデマンドで作動する透明なディスプレイを採用する。スクリーンは縦15cm、横122cmのサイズで、下端はインストルメントパネルに埋め込まれている。これは、透明な有機ELディスプレイと、とくに濃いブラックを表現する黒のレイヤーという2層構造になっている。
情報の表示に必要ない部分は透明なままになっているのが、このディスプレイの大きな特長だ。この部分は、透明なガラスと同様に、前方の路面をよく見渡すことができる、としている。