進む駅の省力化…関西本線にも窓口業務を遠隔で対応するシステム 2020年12月頃稼働

「集中旅客サービスシステム」の概要。基本的には遠隔で対応となるが、券売機にきっぷの詰まりなどのトラブルが発生するなど、現地での対応が必要な場合が係員が出向く。
  • 「集中旅客サービスシステム」の概要。基本的には遠隔で対応となるが、券売機にきっぷの詰まりなどのトラブルが発生するなど、現地での対応が必要な場合が係員が出向く。

JR東海は11月13日、武豊線(大府~武豊)や東海道本線岡崎~豊橋間に導入している「集中旅客サービスシステム」を拡大すると発表した。

集中旅客サービスシステムとは、遠隔で駅業務を行なうシステムで、2013年10月、武豊線を皮切りに導入。2020年12月頃には、東海道本線の逢妻(あいづま)・野田新町・東刈谷・三河安城・西岡崎の各駅、関西本線の八田(はった)・春田・蟹江・永和(えいわ)・弥富の各駅にも導入される。

導入されると券売機の隣に設置されたインターホンや券面確認台を通して、早朝深夜の駅員不在時にも、案内センターのオペレーターと会話することで切符の購入や乗越し精算が可能となるほか、案内センターではセキュリティーカメラやスピーカーを通して駅の状況把握や質問への対応、声掛け、案内放送などを行なえるようになる。

新たに導入される駅のうち、指定券の需要が高い東刈谷・八田・春田・蟹江の各駅には「サポートつき指定席券売機」が設置され、遠隔で指定券や証明書が必要な切符の購入が可能となる。

なお、導入後も、東刈谷・蟹江・弥富の各駅では引続き日中に有人窓口を営業。東刈谷・蟹江の各駅には現地へ出向く係員を配置する。また、東海道新幹線の駅でもある三河安城駅(愛知県安城市)については、新幹線側の有人窓口を引続き営業する。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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